深海釣りと鮎釣りメインに水辺で遊んでいます。 JB23ジムニー弄りやキャンプやDIYなども。

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2018/08/24

可能な限り安くアシストフックを自作する

アシストフックは消耗品
皆さん、ルアー釣りのアシストフックは何を使われているでしょうか。
ショアジギングであれば最初からフロントフックとリアのトレブルフックが付属している事も多いですし、そのまま!という方も多いですよね。そして根掛かりロストしてジグごと買い替えと……

最近カヤックや釣り船からジギングをやるようになり、初めに驚いたのはこのアシストフックの話です。
実はオフショア用のメタルジグには大抵の場合フックが付属しないんですよね。そのくせジグは1つ1000円くらいするんです。酷い話です。
おまけに根掛かりすれば当然ジグと一緒にフックも消えてなくなります。おまけに歯の鋭い魚があたって来ればフックのアシストラインもボロボロになります。そして何度か使えば針先は甘くなり……フック自体が錆びて……。
そう、アシストフックはメタルジグ以上の消耗品だったのです……。

仕方が無いので最初は上の写真のようにメーカー品の高級フックをたくさん買っていたのですが、せっかくなので材料を揃えて自作してみることにしました。

そしてどうせなら、可能な限り安く作ってしまいましょう。

フックの原価の半分はフック代だ
「当たり前だろ何を言ってるんだお前」と言わずに聞いてください。実際に計算してみると、フック代は非常に大きなコストになってるんです。
ここではオーナーばりの製品で統一してコスト計算してみましょう。

実際に僕が購入したのはこちら。


・フック カルティバ ジガーライト シワリ 2/0号
・PEライン:PEアシストライン 105lb
・溶接リング:P-14 ソリッドリング 4

※溶接リングはショアジギ用に買った過去のものを使ってます。フックとPEを新規購入。

これらを材料にアシストフックを作ると下記のような感じ。
セキ糸等は使用せず、外掛け結びで結束したところに瞬間接着剤を染み込ませるお手軽プロセスで作ってみました。
強度は十分じゃないですかね(根拠はないけど)。


PEライン:536円/5m = 16.08円/15cm
フック:482円/9本 = 53.56円/本
溶接リング:331円/9個 = 36.78円/個

計 106円/本

上の写真の用にツインアシストにするならば溶接リング以外のコストが倍になるので176円/本となります。
ちなみにオーナーばりの純正アシストフックはこちら。



505円/2本 = 252.5円/本

となり、まぁ自作したほうが安いは安いです。絶対的な強度や強度、仕上がりのバラつきは明らかに市販完成品の方が有利でしょう。
あとはこの77円/本程度の価格差にどこまで価値を見出すかですね。正直これくらいの価格差であれば市販品を買っちゃっても良いと思う……。

もちろんラインの長さを自由にできる。ラインの種類やフックの種類を選べるというメリット(これらは実釣でも役に立つでしょうし、単純に色々考えて材料を選んで作るのは楽しい)はありますよ。

手段を選ばず最安を目指せ
さて、ここからが真骨頂。あらゆる手段を尽くして最安アシストフック自作を目指します。
前項で最もコストが掛かっているのがフック代だというのは説明しました。まずはここを抑えましょう。

・がまかつ:シングルフック カジカ ザ・ボックス M 50本 NSブラック




いきなり安い。
エサ釣り用の針は安いです。と言うかルアー釣り用のフックがメチャ高い。
ちなみに上のAmazonアフィリエイトリンクでは1080円の定価販売ですが、ヨドバシ.comで買うと983円です。(2018-08-24現在)

このカジカ・ザ・ボックス、知っている人は知っているようで、アシストフック用に使っている人が少数ですがweb上でも見受けられます。
エサ釣り用なのでヒネリが入っていたり、ジグに最適化さていなかったりはしますがとりあえず素人が遊ぶ分には問題ないと信じてます。あとは実釣して確かめましょう。


今回はS,M,Lというラインナップの中からMサイズを購入してみました。サイズ的にはオーナーのシワリ2/0(上の比較写真右)に近いです。
Lサイズであれば3/0対応と言ったところでしょうか。サイズだけ見ればとりあえず根魚やちょっとした青物を狙うには十分使えますね。

・ヤマトヨテグス:アシスト PEハリス 30m 16号 グレー
・NTスイベル:ウェルディッドソリッドリング ステンレス #3




これまた安い。
PEラインの値段自体はオーナーのPEラインと同程度、ただ巻量が6倍の30mです。
正直アシストフック自作で30mのPEラインを使い切れる気がしませんが……。とりあえず1回買えば無限に使えるようなイメージです。
上で紹介したオーナーばりの物と違って芯にフロロカーボンラインは入っていません。ちょっと柔らかめです。必要に応じて安いフロロリーダー等を入れると良いかと思います。

溶接リングは個人的に好きなNTスイベル製のものが(謎のノーブランドとかを除けば)安いです。
何が好きってNTスイベルの公式サイトの平成1桁ホームページ感がたまりません。ぜひ一度見てきて欲しい。
作り自体は問題なし。溶接部分も綺麗に接いであります。


では上記の材料を使ってアシストフックを自作した場合のコスト計算を見てみましょう。

PEライン:668円/30m = 0.334円/15cm
フック:983円/50本 = 19.66円/本
溶接リング:268円/13個 = 20.62円/個

計 41円/本
ツインアシストなら61円/本

安すぎる。

やはりフックの単価が半額以下になっているのはデカいです。すべてオーナーばりで揃えた場合の半額以下ですね。
加えてPEラインがほぼタダ同然になっています。さすが30m巻き。
溶接リングは思いのほか価格差がありませんでした。と言ってもショアジギ等他の釣りでも使えるのでまとめて買っておくと何かと便利。

しかしここまで安いとフック交換が苦になりません。なにせツインアシスト1セットで100円以下です。
エソにかじられてちょっとボロボロになったり、軽く根掛かりして針先が潰れてきたら即交換できます。そしてルアーロストしても(メタルジグ代はともかくとして)ダメージが少ない。

PEラインも非常に安いので、あえて長くしてみたり、短くしてみたり、ちょっと気に入らなかったら結び直したり、自由に自作を楽しむことも出来ます。
ひとまずしばらくは市販のアシストフックと自作のカジカフックを両方準備し、カジカフック優先で使って使用感を確かめようと思います。
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2018/08/16

日本海で初のナイトジギング

勝手気ままにスロージギング
ショアジギングを始めてから1年弱、思えばイカダ釣りでハマチを1匹釣っただけで、その他の釣果はガシラ(カサゴ)やマハタばかり……。
「ほんとに青物なんて釣れんの?!」という猜疑心に満ちた状態で最近はジグを投げているのですが、懲りずに今回スロージギングタックルを揃えて初のオフショアジギングに挑戦してきました。

お世話になったのはいつもの遊漁船。仕立て船なのでみなさんがエサ釣りやらイカ釣りやらやっている横で勝手にジギングをやります。
(事前に船長の許可は取りましょう。この日も最初は潮が早かったのですが途中から緩くなってきたので様子見つつ…という感じでやっていました)


現実は小説よりも奇なり。というか話の流れもへったくれもなく、ほぼ1投目で釣れてしまったのがこの日イチバンの釣果である60cmオーバーの真鯛。
そもそもジギング自体が初めてなのでアクションもアワセも何も分かっておりません。
とりあえず底を取ってからYouTubeで見た真似をしてしゃくり上げ…る間もなく、着底前にフォールで食ってきました。最初は根掛かりだと思った。

あとはもうひたすら楽しくも苦しいファイトの時間。
割と締めていたはずのドラグがモリモリ出されます。今になって思えば真鯛特有の「三段引き」だったような気もするのですが当時は全く分からず。
ちなみに自慢のオシアコンクエストのエキサイティングドラグサウンド(ベイトリールだけどドラグ音が鳴って楽しい!という頭弱めの機能。しかし実際鳴ると非常に楽しい。)は船のエンジン音であんまり聞こえませんでした。こんなはずでは……。

船がイカ狙いで深場につけていたためヒットしたのは水深80mくらいのところ。上がってくる頃には腕パンパンでした。フッキングはリア2本がしっかり。
ちなみにヒットルアーはシマノのスティンガーバタフライ センターサーディン 130mm の160g。色は緑金のゼブラグロー。
ジグとしてはスロージギング……って感じでは無いかも知れませんがとりあえず釣れたのでOK。



魚が浮いたら船長がタモ入れして速攻で締めてくれました。ありがとうございます。
話を聞くとこのサイズは普段イカの泳がせ釣りとかで釣っているそうな。まぁエサ釣りの船でジグ落とす不届き者はそう居ないのでしょう。
何にせよオフショアジギングデビューには出来すぎた1尾となりました。


その後は綺麗なレンコダイを追加したり。


中層で尺アジが食ってきたりと飽きずに楽しめました。
(エソが常に釣れまくりで全く飽きなかったというのもある)

ジギングと言うと朝マヅメから初めて昼間やる釣り、というイメージがあったので夜中にやって釣れるかどうかかなり不安でしたが、実際は(多くは恐らくエソですが)アタリも非常に多く、釣果にも恵まれて楽しい釣りができました。
仕立ての人数や潮の状態などもあるので毎回出来るわけでもなさそうですが、今後はエサ釣りの道具と合わせてメタルジグも忍ばせていこうと思います。

欲を言えばガシラやハタ類などの根魚も狙いたいので今後は底狙いを要練習ですね。
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ド定番タックルボックス バケットマウス BM-5000を買った

タックルが揃ってきた頃に欲しくなる
タックルボックス、その名の通りタックル(釣り道具)を入れて持ち運ぶ箱です。
釣りを初めてしばらくすれば自ずから増えてしまう釣り道具。
大手各社から出ているタックルボックスはもちろん、工具箱を流用する人が居たり、100円均一の小物入れを利用したり、人それぞれのやり方で整理されているかと思います。

そんなタックルボックス業界の中でも「定番」と言われるのが今回紹介するメイホウのバケットマウスですね。

メイホウさんと言えば釣り人なら(多分)知ってか知らずか必ず手にするプラスチック製の小物入れを作っているメーカーです。
かく言う僕もルアーケースにフックケース、接続金具諸々入れるケース…およそ箱と名のつく釣り道具はほぼ全てメイホウさんで揃えてしまいました。(例外はクーラーボックスくらい)
とにかく豊富なラインナップと1個100~300円程度の価格設定は魅力的ですわ。釣具屋に行くたびに増えてしまう。

こちらがそのメイホウから出ているタックルボックスのバケットマウス。
釣具屋さんで色々と見比べた上で、3種類あるサイズの中で最も小さいBM-5000を選んでみました。
結論から言うと、「もっと早く買っておけば良かった」そう思わせてくる使い心地です。

定番には定番たる理由がある
実はこのバケットマウス、中の作りは思ったよりも簡素。
仕切りが1つと上部に載せておくトレイが付属しています。それだけ。

しかしその真価は同社が出しているタックルケースシリーズと組み合わせて初めて分かるものなんですよね。




手持ちのケースを適当に入れてみてもこの落ち着き様です。
規格というのは揃っている事に意味があって、そういう意味でこのメイホウ規格は最高です。メイホウ製品を買っている限りは幸せが続きます。
このくらい中のケースがきっちりと収まるとスペースも無駄なく使えますし、移動中にタックルがガチャガチャ騒いだり、互いにぶつかって傷んだりすることもないので非常に利便性が高いですね。

そしてオプション沼へ
ここで終わらないのがバケットマウスの恐ろしいところ。
ケース同様にやたらと豊富なオプションが釣り人を惑わせます。僕が追加したオプションは以下のようなもの。

■その1…ロッドホルダー BM-280
最近調子に乗って少し高いリールを使うようになってきたので以前のようにタックルを防波堤やらに直置きするのにもためらいが出てきました。
そこでタックルボックスの横につけるロッドホルダーを2つ追加。お値段はだいたい1つ1800円くらい。


タックルボックス横の取り付け用ベースを座板で挟み込んでボルトで固定しています。かなりしっかりした作り。
ロッドのグリップ長に合わせて4段階の長さ調整が可能。

写真の奥が手持ちのタックルで一番長くて太いショアジギング用のロッドです。手前は一つテンヤ用のちょっと小ぶりなタックル。
ショアジギ用のロッドともなるとロッドホルダーを最長にする必要がありますが、どうにか保持は可能です。


ただしホルダーを最長にするとホルダー上部の固定が甘くなりかなりグラつきます(上の写真奥のような状態)。安心して使用できるのは3段階目くらいまでかなと。
ホルダーの長さが足りなくともリールを保持できない=場合によってはロッドが回ってしまうというだけなので立てておくことは十分可能。


リールの保持部分はラバー素材なので僕の命の次の次くらいに大切なツインパワーXDにも傷が付きません。最高です。


もちろんベイトタックルも問題なく保持できます。スピニングよりは少し座りが悪い感じもありますが。

■その2…パーツケース BM-100
釣りの最中にルアー交換やらでとりあえずどこかに置いておきたいルアー、オモリ、フック…でも潮がついてしまっているからケースには戻したくない…そんなことはままあると思います。そんなとき用につけたのがこのパーツケース。要はただの小物入れです。


ちょくちょく使いたいハサミやプライヤー、外したルアーなんかを一時的に入れています。
汚れたルアーやフックはそのまま入れておいて水洗いも出来ますし、かなり便利。しかも1つ300円以下。

■その3…インナーストッカー BM-S
各種ケースがぴったり入るのが魅力のバケットマウスですが、ジギング用のメタルジグなんかはそのままザックリと立てておいて置けると取り出しやすくて便利。そんな時にはインナーストッカーが超便利。



サイズが2種類あり、僕が使っているのは小さい方のBM-S。BM-5000の中に2つすっぽりと入るサイズ感。
ハンドルが付いているので船の上でこいつだけ出しておいて使うというのも可能。


仕切りと一緒に底に敷くスポンジが付属します。ジグのアイ(端部の金具)が傷つかなくて良いらしい。


底部に貼るゴムシートも付属。かなり粘る感じのゴム質なのでジグをみっちり入れておけば揺れる船の上でもかなり安定しそう。
水切り穴もついているのでこのストッカーごとジグを丸洗いというのも出来ます。

道具の整理が気になり始めた人にはおすすめ
段々と釣り道具が増えてきて荷物がゴチャゴチャとしてきた人にはこのバケットマウス、非常におすすめです。
準備の段階からモノを整理しておけば「いざ釣り始めようとしたらメタルジグはあるのにフックが無かった(経験談)」という致命的な忘れ物も少なくなるでしょう。

何より釣り場、特に釣り船で荷物をコンパクトにすばやく展開出来るので釣りに集中できます。これは地味ですけど結構大事。

釣具屋で買うと結構いい値段しますが、Amazonだとやたら安くなっているので本体はAmazonで買ってしまうのがおすすめです。
関西圏の釣具屋を数店舗見ましたが、ロッドホルダーも恐らくAmazonの方が安いです。
ただインナーストッカーは2018-08-16現在Amazonの価格が割と高めなので釣具屋さんを覗いてみたほうが安いかも。

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