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2021/09/01

鮎専用クーラーボックス フィクセルリミテッド220買ったよ!

 買っちった

釣り人なら家に5つはあるであろうクーラーボックス。
マグロ用、青物用、根魚用、小物用、淡水用、飲み物用、キャンプ用。いくつあっても良いもんですけど今回は「鮎専用」クーラーボックスを買ってみました。


SHIMANO フィクセルリミテッド 220

初の釣具メーカー製ですね。
今までは泣く子も黙るiglooのものを使ってました。あれはあれで、アメリカンな作りで良いですよ。どこがどう壊れても直せますからね。


 

選び方

シマノのクーラーボックスは小さめのフィクセルシリーズと大きめのスペーザに大別されます。ダイワは知らん。

鮎とかイカメタル程度ならフィクセル(最大30L)で十分対応可能。
ジギング等々で長めの青物などを釣るなら横長のスペーザシリーズを選べばOKです。

それぞれのシリーズの中で、下記の通りグレードが分かれます。
そして最後に各グレードの中でサイズが分かれてくるわけですね。

高価

ウルトラプレミアム
プレミアム
リミテッド
ベイシス
ライト

安価

サイズは入れるものの量で決めれば良いとして、グレードはどうすりゃいいのよ?と誰しも思います。なんせ一番上のウルトラプレミアムは実売で4~5万円くらいしますから。

グレード間の差で一番顕著なのは断熱性能です。
上位グレードは真空断熱パネルを使用して高断熱化している一方で、下位グレードは発泡ポリスチレン(要は発泡スチロールですね)や発泡ポリウレタンを使用して低価格化しています。

シマノの場合、「ICE値」と呼ばれる指標で断熱性を評価しています。
容積の20%の氷を入れた状態で気温31℃に放置して氷が無くなるまでの時間ですね。

当然高いやつはICE値が大きくなるんですが、結局値段とのバランスを考えないといけないので定価1円あたりのICE値を計算してちょっとまとめてみました。

グレードICE値 (hr.)定価 (JPY)ICE/定価 (hr./JPY)
ウルトラプレミアム78600000.0013
プレミアム65475000.0014
リミテッド55350000.0016
ベイシス45214000.0021
ライト35183000.0019

賢い人はベイシス買え。という話ですね。以上です。
……と言うのは素っ気なさ過ぎますが、実際単価あたりの断熱性能で比較するとベイシスが一番お得ですね。あと重要なのは「氷を補充せずにどれだけの時間保管・移動する必要があるか」です。

例えば磯釣りで2泊3日無補給で釣りする人であれば、たとえ単価あたりのICE値で割高だったとしても上位グレードが必要。逆も然りです。

僕の場合は31℃以上の夏に1泊2日程度は氷を足さずに鮎釣りする可能性が高いので、ある程度余裕のあるリミテッドを選んでみました。岐阜の釣具屋で25000円くらい。

ちなみに容量がデカければデカいほど体積あたりの表面積が小さくなるので同じグレードでもICE値は高くなります。シロクマがデカいのと同じ理屈ですね。

で、使い勝手はどう?

非常によろしいです。使いやすい。流石釣り具メーカーが作っていてそれなりに高いだけあって作りが良い。


蓋は両開きで上面はフラット。座っても中央が凹むような感じはありません。
底面の四隅にかなりしっかりした滑り止めが付いているので、車内や船上で滑って困るようなこともなさそうですね。(氷満載のクーラーボックスが船で滑って移動するのはかなり危ないので、良い機能)


トレーが1つ付属します。下に魚と氷、上にお昼ごはんを入れたりすると便利。
コンビニおにぎりが水浸しになる悲劇が防げます。


内部は余計なリブ等がなくてほぼフラット。
唯一水抜き部分だけ少しえぐれているので水や汚れが溜まりやすい。
どうも水抜き部分は分解できるようなので、汚れてきたら分解洗浄ですね。漂白剤でも相当キレイになるので定期的に漂白しておくと良いです。

ちなみに内寸は長辺方向が390mm程度あるので尺鮎をたくさん釣っても入ります。安心。釣れんけど。


手を汚さずに水抜きできるのは感動しました。シマノさん天才やね。
ただしパッキン部分が結構柔らかいので破れてくる予感がする。


蓋は取り外しが可能。洗って乾かすときや、台所の横に置いて鮎を冷凍していく時なんかは便利ですね。蓋が取れると洗うのも楽です。
ただ、この蓋周辺はどうも隙間が多いようで、洗ったあとに傾けたりするとどこからともなく水が出てきます。これはイマイチ。内部に水が残ったりしていると何かと良くないので気になるポイント。

断熱性は?

ここまでしつこいくらい「断熱性」と言ってますが、クーラーボックスの本質は「冷やす箱」ではなくて「断熱する箱」です。中に温かいモノ入れれば保温してくれるんです。
ので、むやみやたらと「保冷能力」とは言わんようにしています。理工系ってどうでも良いとこ細かくてムカつきますね。その割にクーラーボックスとは言ってますし。

それは良いとして、クーラーボックスにとって最も重要とも言える断熱性ですが、流石実売で2万円以上するだけあってかなりのものです。
22LでICE値55時間なので、4Lくらいの氷を入れておけば丸2日くらい保つ計算になるんですが、確かにそれくらい保ちますね。

いつも1Lのタッパで凍らせた角氷を4つ持って行き、1泊2日なら余裕。2泊3日なら帰りに氷足して帰ります。

ただしここで注意しなければいけないのは、「クーラーボックスはあくまで断熱しかしない」「入れた釣果を冷やすのは氷」という2点。

極端な話、ウルトラプレミアムを買ってきて氷を1kg入れて魚を10kg詰めたら氷なんてすぐ無くなるワケです。高価なクーラーボックスはあくまで「魚を冷やすこと以外で無駄に氷が溶けるのを防ぐ」機能しかないと言うことを忘れてはいけません。

逆に言えば安いクーラーボックスでもしこたま氷を入れれば十分機能は果たします。この辺は家でどれだけ氷を作れるか次第です。

結局買い?

結論としては「鮎釣り専用クーラーボックス」としては超優秀!買い!です。
性能的にはベイシスでも多分大丈夫。ただ少し余裕を見るならリミテッドかな?という程度。プレミアム以上は多分要らん。

サイズは鮎+お昼ごはん+飲み物程度であれば22LでOK。何ならもう一つ下の18Lでもいけるかも。
1泊2日で食材もそれなりに入れるのであれば30Lでも良いかも知れません。

今まで安価なクーラーボックスばかり使っていましたが、やはりそれなりにお金かけるとモノが良くなる事を実感しました。
特に鮎釣りやワカサギ釣りなど淡水の釣りはボックスの傷みも知れているので、ちょっと高めのを買っても良いかも知れませんね。

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