深海釣りと鮎釣りメインに水辺で遊んでいます。 JB23ジムニー弄りやキャンプやDIYなども。

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2021/10/24

オフショアヘビー直リグで攻めるオニカサゴ

 根がかりって嫌じゃないですか?

根がかり、嫌ですよね。
お祭り、根がかり、高切れ、ジグロスト……
ジギングやっているとある程度は仕方ないとは言え、特に中深海ともなると1回の高切れで総額1万円近く消し飛ぶことはザラ。ちょっと対策しないわけにはいきません。

そもそも根がかりって好ポイントにゴミ捨ててるのと変わりませんから、防げるトラブルは防ぎたいもんです。

という訳で今回は岩礁帯の中深場、根魚ジギングで使えるディープ直リグの紹介。
もともと死ぬほど面白いけど死ぬほど根がかりするオニカサゴのジギングをやっていて編み出した苦肉の策。「それもうジギングじゃないですやん」と言われそうですけど、一応考えがあるんです。聞いてください。

ちなみに対象のフィールドは

・水深120~200mくらいの超岩礁帯
・ボトムから50cm以内がヒットゾーン
・300g弱のジグにフロント、リアフック有り

と言う悪夢のような環境です。アベレージ根がかり頻度は素人で毎時4~5ロスト、慣れた人でも毎時0~1ロストくらい。要は地獄ですね!

オフセットフックにデカいオモリ付けようぜ

そもそもジギングやってて根がかるのは下記の3パターン。

①底が取れてない
②底取れてから立ち上げまでが遅い
③運が悪い(着底した瞬間に根がかっている)

まず①は論外。適切なジグウェイトにするのが吉。

②は難しい。底取りがしにくかったり、糸ふけが出やすい状況かつ潮が早くて船が流されているパターンですね。ベストは尽くしてるんだけどどうしても斜め引きに近くなってしまう事もあります。

③はつらい。出来ることを全てやっても根がかる事はある。

通常は①にならないようにしつつ、②を極力避ける事でほぼ根がかりせずに釣りをする事ができます。ただしオニカサゴジギングの様に異常なアップダウンを繰り返す岩礁帯でボトムを叩くような釣りをしていると、下手な鉄砲数撃ちゃ理論でそのうち②か③のパターンで根がかりしちゃうんですね。


そこで編み出したのがこのスーパーヘビー直リグ

オフセットフック=根がかりしにくい!
深場を攻める=デカいオモリ付けよう!

と言う知性ゼロの短絡発想で作ったリグですが、今のところは作者の考え以上にうまく機能してます。

こんなの釣れちゃいます

シンプルかつ安価に

パーツ構成は単純で、親子サルカンのような連結パーツにオモリとオフセットフックを繋ぐだけ。接続はスプリットリングで。


ちなみに僕が使った金具はこの2つ。ただし左のプロトラストの商品は買っちゃダメ。
商品の悪評って書きたくないんですが、プロトラストの商品は竿でも金具でもひどいものが多すぎ。左の親子サルカンはメインのサルカンがちぎれてオモリロスト。しかも2回。品管呼びつけて工程監査したいレベルです。

一方でNTスイベルの製品はバラつき少ない印象。この小さめの親子サルカンは船での泳がせ釣りでよく使いますがトラブった事ありません。

  

スプリットリングはオーナーのハイパーワイヤーを使ってましたが、コストの関係でゼスタの徳用パックに切り替えました。
オーナー、モノは良いんですがハイパーワイヤーやウルトラワイヤーの徳用パックが無いんですよね。(レギュラーワイヤーはあるけど、柔らかくて開くのよね)

ゼスタの方は十分使っていないのでコメントできませんが、少し触った感じはしっかり硬めで良さそうです。リングの口が開いてきていて、気づいたら外れてました……と言う悲しい事故はなさそうかな。

これだけ入って800円前後

※小技として、フックとワームの動きを良くするためにスプリットリングは2つ連結して親子サルカンに繋いでいます。1つでも良いんですが、ある種のハリスの様なイメージです。

 

フックはバス用のオフセットフックで良いのですが、大型の根魚がかかる事が多いので太軸の物がオススメ。僕が使っているのは確かデコイのキロフック、3/0です。
フックサイズはもう少し大きくてもいいと思います。使うワームサイズと相談して決めましょう。最近はハタゲーム用のソルト用オフセットも多いですからね。


ワームは個人的信頼感ナンバーワンのバグアンツ!

上顎フッキング率が高い

このエビかカニか分からないヒダヒダが良い感じにアピールして釣れちゃうんですよね。オフショアで大型根魚狙う場合は4インチでOKだと思います。
気分的には夜光カラーの方が良いような。

ちなみに普段は絶対釣りたいので針先にイカ短冊やサバ皮も付けてます……。


オモリは何でもOKですが、根がかりしにくさと、根がかった場合の外しやすさを考えてホゴオモリと言うストレートタイプのやつに落ち着きました。号数はとりあえず60号。
ちなみに長さのあるオモリを使うことで、ボトムタッチした瞬間にハリを少しでも海底から浮かせておきたい(ダウンショットリグの様なイメージ)と言う狙いもあります。

釣り方もシンプル

使い方は至って単純で、ボトムを取って数回底を小突いてから20~30cm程度浮かせてステイを入れるだけ。
何度か繰り返して反応がなければ10mほど巻き上げて落とし直しです。
アタリがあったら鬼アワセ入れてゴリ巻き!

このリグ、メリットはなんと言っても圧倒的なトラブル回避性能。
隣でジギングしている人が4つジグを失う間に3匹釣る……くらいの性能差が出ます。ジギングでも超絶うまい人は根がかりせずに釣りまくるんですけど、その領域にたどり着くまでの勉強代が高すぎますね。根がかりしても焦らずに竿先で弾くと大概外れます。

もう1つのメリットはベイトやパターンに応じて魚系、甲殻類系などワームを変えて遊ぶ幅がある事。これは意外と楽しいですし、ワームだけ変えれば済むのでお手軽。

最後のメリットは値段の安さ。
下手したらジグに付ける前後のアシストフック買うお金で1式揃います。万が一根がかりして切れても経済的ダメージは少ない。


僕の中では深場の根魚叩きで必須アイテムになっているヘビー直リグ、意外と使っている人が少ないみたいだったので紹介してみました。
トラブル起きて楽しい人はいませんから、色々工夫してトラブルレスなリグを作ってみるのも面白いですよ。

同じ仕掛けをアカムツやメヌケに使えないかどうか、タックルバランスの調整やテスト中なので結果が出たらまた共有します。
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2021/10/04

三方五湖 久々子湖でハゼ釣り

 ハゼ釣って食べるまで

鮎シーズンも一段落、深海シーズンまでもう少し。
家でダラダラしているのももったいないので少し足を伸ばして三方五湖までハゼ釣りに行ってきました。

今回は釣ってから食べるまで。釣りはおまけ、メインは天ぷらです。

久々子湖(読めない)

少し下調べしたところ、関西圏では三方五湖の久々子湖と言うのが有名なポイントみたい。以前も三方五湖に遊びに行ってテナガエビとハゼが居るのは見かけてましたけど、結構有名なのね。

ちなみに「くぐしこ」と読むようで。難読地名だらけの北海道と比べてもこれは読めねぇよ。


Googleの衛星写真でおおよその検討をつけて向かいます。
狙いを付けたのは下記A~Cの3箇所。敦賀方面から繋がる県道214号線沿いのAから様子見してみました。


使用タックル

ちょい投げなので正直なんでも良い…と思ってましたが、実際にやってみると色々考えることもありました。


仕掛けはシンプルな天秤仕掛け。市販のモノは面倒くさかったのでバラ針買ってきて現場で結びました。

竿:エギングロッド セフィアTT S83L
リール:ツインパワーXD C3000XG

道糸:PE0.6号(別に0.4号でも0.8号でもOK)
リーダー:フロロ2.5号
天秤:適当に安いやつ
オモリ:3号くらいで十分
ハリス:フロロ1.5号(もっと細くても良さそう)
針:ケン付き流線8~12号(多分一番大事)

エサ:石ゴカイ

まず遠投はそんなに必要ないので8フィート前後のエギングロッドで十分。何ならアジングロッドでもいいです。むしろアタリが小さかったり、掛けきれない場合もあるので穂先の柔らかいアジングロッドやメバリングロッドが良いかも知れません。
稀に根がかる事もあるので、天秤までは丈夫めの仕掛けにして針を曲げる or ハリスを切って回収する作戦が賢いと思います。今回のタックルバランスだと100%ハリスと針の結び目で切れたので予定通り。

恐らく一番大事なのは針で、今回はケン付き流線を使いました。
吸い込みは良いのですが吸い込みすぎて飲まれる事が多かった(12号でも飲まれる)ので、もう少し幅広の針で良いかも知れません。それこそ細軸のチヌ針みたいな。

  

ポイントA 水神公園広場

1箇所目、マリーナと水路からの流れ込みが近いポイント。


岸沿いに柵がキレイに整備されており、足場も良くて釣りやすいポイント。非常に浅いようで、ちょい投げしても水深は数十cmくらい。


案外すぐ釣れた。アタリはそこそこあるけど全然掛かりません。
おまけに藻類と海藻がひどくて1投ごとに仕掛けが藻まみれ。数匹釣るのに1時間掛かりました。移動しましょう。

ポイントB


湖の南端部分、少し水深があって藻類はほぼなし。手前にテトラが入っており沖目には石混じりの砂地が広がっているようです。


ここはそこそこ反応良く、15cm程の良型混じりで20~30ほど追加。
やはり投げ釣りの基本、扇型に広く投げて探って反応のあるエリアを絞り込むのが釣果を伸ばす近道のようです。手応え的にはそんなに湖底形状は変わらないんですが、魚が溜まっているようなポイントがありました。

ポイント探索が目的だったので、ここも2時間程度で見切って移動。

ポイントC 

最後はポイントBから少し走ってCへ移動、浦見川の手前からエントリーします。フィールドとしてはポイントBに近い感じ。

この辺りは型が比較的良く、アベレージが他のポイントと比べて1回り大きい印象でした。釣れるのは沖目と言うよりは手前のテトラと砂地の間くらいの場所。


最終的な釣果は2人で40~50匹程度。半日でやめてラーメン食べて帰った割に十分な釣果でした。20cm超えるような良型が出なかったのはちと残念。もう少し時期遅いほうが良いんでしょうか?

釣って食べて

さてハゼは釣れたんであとは食べるだけ。
とりあえずはド定番っぽい天ぷらと唐揚げにします。


ウロコと頭を取って内蔵落として腹開きで背骨を外したらOK。尻尾は付けておきました。


温度高めの油でさっと揚げたら塩振って出来上がり。
身はフワッフワですが肉厚で超ウマ。尻尾はカリカリで食感のアクセントになりますね。泥臭さは全く無いです。というか最高だわこれ……。


唐揚げは腹を開いて内臓とエラを取ったらそのまま粉まぶして油にGO。
ヒレに丁寧に粉を付けるとリアルな感じで揚げることが出来ます。それが良いかどうかは別として……。

小型のものを選んで丸揚げにしたんですが、やっぱり天ぷらと比べると少し骨が気になる印象。それでも美味しく食べれますけどね。この辺は掛かってる手間の差が出たかな。
塩コショウたくさんかけてバリバリ食べてビールをジャブジャブ飲みたい感じ。

結論 どこでも釣れるし食べて美味しい

今回久々子湖の南東側をざっと見てきました。結局どこでもハゼは釣れますが、数と型を出そうと思うともうちょっとポイント探索をした方が良いかも知れません。
ファミリーフィッシングでちょろっとやったり、日曜の午前中だけのんびりする……みたいな楽しみ方がピッタリかも。丸一日やったらすごい数が釣れてしまうので、帰ってから捌くのが面倒くさい。

そして何より食味が非常に良いので、お天気の良い日に酒の肴を釣りに行く感覚でこれからも通ってみようと思います。

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