プーケットにてキャスティングでGTを釣る
三大ビッグゲーム
ヒラマサ、クロマグロ、そしてGT
誰が言い出したかこの辺が釣りの三大ビッグゲームらしい。
クロマグロはともかく、実はおバカなお友達に恵まれてヒラマサは本場長崎で1本釣ったことがある。
(片道11時間のドライブが)めっちゃしんどかったけど超楽しかったいい思い出。
今回もまたラッキーな縁でアンダマン海のGTキャスティングに行くことが出来たので紹介したい。
空路でプーケット空港へ
今回は弾丸週末ツアーってことで、仕事終わってから空港に移動して国内線でプーケット空港へ。
LCCは安定の遅延をかましてくるので適当にガパオライスのお弁当とスナックでビール飲みながら待機。とりあえず常識的な遅延時間で助かった…。
プーケット空港で今回一緒に釣行する日本人と落ち合ってバンでホテルへ。
途中でビールやスナック買って空港から1時間くらいで到着。
タックル準備
いつも通り今回もマルチピース。
もう手持ちの竿の99%くらいマルチピース。当然キャスティングロッドも。
ソルティガエアポータブル C80-8
ソルティガ18000H
PE8号、リーダー150lb
天龍スパイクトラベル SK803S-MH
ツインパワーSW14000XG
PE6号、リーダー150lb
グラップラー typeJ S60-5/3
ツインパワーSW10000PG
PE4号、リーダー90lb
これだけのタックルが平気でスーツケースに入るので2020年代の科学は最高!
ルアーは180mm~200mmくらいのポッパーやペンシルを準備。
初めての釣り、初めての場所、初めての船って事でもう適当。しかし日本の釣友にもらったポッパーやペンシルなど、素人のくせに割とハイブランドが揃ってます。ありがてぇ。
ホテルから港まではガイドさんのピックアップトラックで行けるみたいなんで、寝る前にタックル組み上げ。落ち着いた部屋で組めるのは良いよね。
しかし改めて組んでみるとソルティガ18000Hは重たい。ヤバい。
長崎ヒラマサ遠征の帰り道で勢いで買った18000番、初めて糸巻いて組み上げたけど投げれる気がしない。これで日に500投とかするの?死んじゃうでしょ?
雰囲気的にはツインパワー14000番とスパイクトラベルの組み合わせが良さげ。
実際に投げてみて様子を見よう。
とりあえずタックルの準備は終わったので部屋でビール飲んで就寝。
有給取らずにここまでのんびりした準備が出来るのは海外在住のおかげ。
お金はともかく移動時間を極端に抑えられるのはサラリーマンアングラーには嬉しい限り。
チャーターボートでポイントへ
朝はタイスタイルでのんびり。
結局港を出たのは9時くらい?これがサバーイサバーイ。
日本ではありえないカラーリングの船を見ながら出港。
プーケットなんで基本的にはダイビング客(欧米人率98%)が多くて釣り客はあまり居ない雰囲気。でもタイ国内では釣り場として割と知名度あるらしい。
朝のんびりした割に外洋に出ると爆走。
300馬力?250馬力?の2基掛けといういかにもな海外ボードをぶっ飛ばしてポイントまで約3時間。なんであんなに波叩いて平気なんだ…。
やる気はmaxだけど魚釣れない
まずは目的の離島周辺のパヤオで釣り開始。
なんかGTは島の周辺にも居るけどパヤオにも付いているらしい。
GTでパヤオの誘い出しってあまりイメージなかったけど。
しかし釣れない。小型のペンシルに1バイトあった以外はキャスティングには反応なし。
ジギングでは気張ってTGベイトを投下するも根掛かり+バラクーダによるリーダーカットでメンタル破壊。結局ジグは4つくらい無くなった。もうやらない。
最終的にはジグのフックに冷凍のサバを付けるというプライドゼロの仕掛けで良型のフエフキダイをゲット。とりあえずボウズ逃れ!
飛行機で釣りに来てボウズはヤバいので、とても大切な一尾。
種類はちゃんと分かってないけどキツネフエフキ?よく言う「タマン」の仲間?
ビビるくらい引いてめちゃくちゃ楽しかった。これメインで釣行しても良いレベル。
そして人生初GTへ
あとはキャスティングに集中するつもりでミヨシに移動。
とは言えやっぱり狙い所もよく分かってない。
と言うかキハダのキャスティングでも思ったけど全然飛ばない。
気分的には田代誠一郎さんと同じくらい飛ばしてるんだけど実際には60mくらいしか飛んでない。何が違うのかは分かりません。
とりあえず海底が見えるレベルで浅くなっている島近くまでキャストしてかけ下がりの上をポッピングするという所作を繰り返す。
何度かバイトも出せたけど乗らないィ…ってのを経てついにヌルっとヒット。
ちっちゃいけどGT!雰囲気的には食べごろサイズの真鯛って感じ。
流石にこのサイズだとPE8号タックルのドラグは1ミリも出ない。
でもGTはGT。1魚種追加!
夕方にかけて潮回りが良くなったのか夕マヅメの時合なのか、ダブルヒットなんかもありつつ今回の釣行でベストサイズがコイノボリポッパーでヒット。
黒ポッパーに黒GTでカッコいい。
これで5~6kg?サイズとしてはかなり小ぶりな方だけど、ビビるくらい引く。
引くというか、感覚的には「暴れる」と言ったほうが近いかも。「暴力的な引き」とはまさに言い得て妙だと思う。
初日は18時過ぎくらいまでがっつり投げ倒して終了。
夕マヅメには浅瀬で連続バイトもあったりして結構盛り上がった。
Day 2
2日目は朝ご飯がてらのビールとツマミでスタート。
しかしGTは朝マヅメってあまり無いのか?期待したほど反応もなくお昼前に終了。
帰りの飛行機の時間があるので昨日良かった夕マヅメが出来ないのは悔やまれる。
帰り道は逆風の中をぶっ飛ばして何度も身体が宙に浮く感覚を味わいながら帰港。マジなんで船壊れないの…。
総括と反省
結果、初回釣行で結果3尾ほどキャッチ。
GTキャスティングって釣りの性格を考えると上出来すぎるほど釣行になりました。
とは言えやっぱり実際やってみると「うーんなんか違う」ってポイントも多かったのでメモ。
・タックルがゴツすぎ
アンダマンのタイ側はアベレージサイズがそんなに大きくなくて、10kg前後の個体が主。
PE8号に18000番のリールってのは正直オーバースペックで、逆に丸一日投げてるとつらすぎる。
マグロみたいにキャスト数の少ない釣りなら良いとして、GTだとキャッチ出来るギリギリのタックルで軽めに仕上げた方が結果的にキャッチ数が伸びそうだ。
とは言え魚のサイズは選べないのでいざという時に泣きたくはない。この辺が魚釣りの難しいところ…。
・リーダーの組み方が悪い
今回はいつもどおりPEにFGノットでナイロンリーダーを接続。
しかしGTキャスティングはキャスト数が多くてラインの痛みが酷いので、面倒くさがらずにスクラム組めばよかった。
キハダのキャスティングと比べるとルアーが重くて負荷が大きい上にキャスト回数まで多いので、出来ることはすべてやっておいた方が良さそう。
そもそもあんま釣れないし、しっかり組んで臨みたい。
・ルアーの使い分け
たまたまやり込んだ経験者とご一緒できて勉強になったポイントがこれ。
海底地形の変化を叩く場合…ポッパーでボコボコ派手に誘う
ナブラやベイトボールがある場合…小さめのシンペンで誘い出し
と言うのがセオリーみたいで、実際横で見ていると確かにそんな感じ。
特に地形変化や島周りの浅瀬を叩く場合は明らかにポッパーの方がバイト率が高く感じた。
GT釣行のお金の話
最後に頭の痛いお金の話。
とりあえずタックル代は別として釣行費用だけ。
※参考値
・航空券
今回はタイ国内起点で国内線の直行便
出船判断を待っててギリギリ予約だったので往復で12000thb≒54000円くらいと高額
・その他交通費
空港から港までの往復がチャーターバンで3000thb≒13500円くらい
・ボートチャーター費
2日間で60000thb≒270000円くらい
航空券以外は人数次第で割り勘なんで、全部一人で払えば30万円ちょいちょい。
例えば日本国内で沖縄遠征なんかをやるのと比べたらかなりリーズナブルなのかも知れない。
日本国内から来る場合はここにバンコクまでの往復航空券が載るのでプラス数万円。それでも20万円でお釣りが来るくらいで海外GT遠征が組めるのは魅力的じゃないだろうか。
特に有給取らずに週末釣行出来るという点が金額以上に魅力的で、この調子なら年に2~3回くらいは釣行出来るかも知れない。
最大サイズは30kgちょっとくらい上がっているようなので、まずは20kgオーバーくらいを目標に頑張りたい!
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