チャドー・トーマンってどうやったら釣れんのよ【ルアー編】
野性のチャドーをルアーで釣る
となった時、意外とまとまった日本語の情報が意外と少ない。
特にシチュエーション別でのルアーの使い分けやその根拠などを紹介している記事や動画をあまり見たことがないので今回は簡単にまとめてみる。
なかなか来れない海外釣行、せっかくなら条件出しや試行錯誤にかける時間を最小限にして釣果を狙って頂けると嬉しい。
結局は“状況次第”
「そんな事言ったら何でもそうやろ!」と怒られそうだけど状況次第。
まずそもそも釣り方によって使うルアーが全く異なる。
釣り方は大きく分けて3つ
・岸撃ち(ブラインドキャスト)
一番状況と時期を選ばずにできるので頻度が高い。
ただしつらい。真面目にこればっかりやると体が壊れる。
養殖筏みたいな人工物を狙うパターンと自然のストラクチャーを狙うパターンがある。
・ボール撃ち(稚魚ボール)
タイでは一番人気。デカいのを比較的高確率で釣れる。
ただし時期は限定されるし強風下ではほぼ出来ないなど制約も多い。
・呼吸撃ち
話は聞くけどやってるって聞いたことがない…。今回はスルー。
基本的にはボール撃ちに近いと予想。
岸撃ち(ブラインドキャスト)
一番疲れるけど頑張ればその分釣果が出やすいのがこれ。
やることはシンプルでひたすら岸沿いのストラクチャーを打ち続ける。
ストレートタイプのバズベイト |
使うルアーのバリエーションも多く、主なものは
・バズベイト(ノーマル)
・バズベイト(ストレート)
・オフセットフック+ワーム
・ジャンピングフロッグ
など
個人的に好き、オススメなのはノーマルのバズベイト。
バズベイト(ノーマル)
タイ国内でもかなりメジャー。
ただし日本のバズベイトとは完全に別物と言えるワイヤー径と構造。
可能ならタイやマレーシアの国内で調達したほうが良い。
■使いどころ
比較的開けた岸際で使う。
アピールは最も強いので、使えるならとりあえずバズ投げとこという感じ。
■メーカー、モデル
日本国内のメーカーでまともに使えるのは恐らく
deps:HUGE バズベイト
くらいだと思う。
デプス ヒュージバズベイト Type-2 deps HUGE BUZZBAIT
恐らく国産で唯一ちゃんと使えるバズベイト、意外とタイのローカルアングラーも使っている
※Amazonのアソシエイトとして、適格販売により収益を得ています。
上からKING FROG, TEMKHAM, NOPPORN2007 |
タイローカルメーカーだと有名どころ、というか個人的に好きなのは
KING FROG:BUZZ BAIT type II
TEMKHAM:X BAIT V.2
の2種類。
どちらも250バーツ弱と少し強気な値段だけど、あまり消耗するもんでもないのでいくつか持っていると安心できる。
選定のポイントは立ち上がりの早さと草の絡みにくさ、すり抜け性。
オフセットフック+ワーム
いわゆる「カエルちゃん」
とにかくすり抜け性が良くて、陸地にぶち込んでそのまま引いてくればいいので一番楽。
バイトや草との絡みで徐々にワームが傷んでくるし、最後は千切れちゃったり。
個人的にはあまり好きではない。
■使いどころ
水深が浅くて水草が乱立しているようなエリア。
バズを投げてもすぐ草をまいてペラが回らなくなるような時に使う。
掛けても穫れねぇだろ…といつも思う |
■メーカー、モデル
MAHSEER:HEAM
SHADO WORK:STRIKER
あたりをよく聞く。
スキッピングなどにこだわらなければ正直なんでも良い…ような気がする。
ジャンピングフロッグ
最近のお気に入り。
何が気に入っているって、ワイヤーベイトと違ってボディがウッドだったりするので思い出になりそうな感じがして良い。ロマン枠だ。
これでデカいのを釣って日付を書いて記念品にしたい、というだけの理由で使っている。
Jungyai(上)とTEMKHAM(下) |
■使いどころ
感覚的にはバズベイトとワームの間、少し草は生えているけどハードルアー通せそうかな?くらいのところで使いたい。
■メーカー、モデル
これも非常にタイ国内で種類が多いが
TEMKHAM:JUMP MAN
Jungyai:กบลุงใหญ่ รุ่น
(ゴップ ルンヤイ ルン、直訳すると大きいおじさんのフロッグ?)
このあたりがフックガードも付いていて使いやすい。
KANLOM??:กบกันลม
(ゴッ カンロム、防風のフロッグ)
はフックガードが付いていなくてすり抜け性が終わっているけど、デザインや仕上げの良さは最高なのでお土産に買いたい。
ボール撃ち
タイではまさに王道と言っても良いボール撃ち。
日本だとどうなの、みたいな雰囲気があるけど現地では普通。なんなら稚魚ボールの時期が一番盛り上がる。
使うルアーは基本的にはクランクベイトが中心だけど、状況によって他のルアーを応用する場合もある。
クランクベイト
これを持ってこないと船頭さんが怒るレベルのベーシック。
基本的にはエリアの水深とその日の状況によって潜航深度で使い分ける。
■使いどころ
水深が2~3m以上ある比較的オープンなエリア。
立木や水草が少なくて根がからないのは絶対条件。(根がかりを外している間にボールを見失うので)
■使い方
浮上した稚魚ボールの奥2~3mくらいの位置に着水させて少し早巻きして潜らせてからスローリトリーブする。やることは簡単だけど精度良く繰り返すのがむずい。
Rapala:Ristrap 9cm, 8cm(現地の発音はリットー ガオ↑)
他のルアー全部忘れてもいいからこれだけは持って来い。というレベルのローカルスタンダード。
タイアングラー、船頭さん、あらゆる人が使っている。
8cmと9cmがメインだが、強度や潜航深度的に9cmがメイン。
ただし最近までメーカーが生産終了しておりタイ国内ではプレミア価格化していた。
ちょうど2025年の7月現在、日本国内で謎に再販しているのでボール撃ちしたい人は買っておくと良い。
Rapala:DT20(ディーティー↑)
リストラップより更に潜航深度を稼ぎたい時に使う。
水深のあるエリアに限られるので出撃頻度は少し低い。
Rapala:SHAD RAP 9cm, 8cm
またRapalaか?と思われるかもしれないけど、やっぱり海外ではRapalaが強すぎる。
リストラップやDTだと潜りすぎて根がかる場合、あるいは深めで狙って反応がない場合。
まだこいつで釣ったことは無いので参考程度に。
DUO:FANGBAIT 100DR, 120DR, 140DR
我らがジャパニーズブランド。
DUOはこのFANGBAITに限らずFANG OPSと言う海外向け怪魚シリーズを出してくれていて東南アジアでの入手性も極めて高いのでありがたい。
よく使うのは100DR、120DRサイズ。140DRは稀。
初期セットのフックが普通に使える超太軸なのも最高。
シルエットがリストラップやDTと極端に違うので、反応を変えたくて試すことが多い。
EVERGREEN:ゴールドディガー600
とにかく深いところブチ込め!
という脳筋的なルアーだけど実績があるらしく船頭さんはよく「ゴールドディガー!」と叫ぶ。なおフック交換は必須。
まだこれで釣ったことはないけど日本国内なら入手性も良いので持ってくると良いかもしれない。タイの田舎では買えない。
スピナーベイト
■使いどころ
前回の遠征でついにバイト&ヒットさせて使い方を掴んだ、個人的に今ホットなルアー。
水草や立木などがモリモリ、かつ水深が浅めでクランクベイトなんて投げれるわけもないという状況で繰り出す。
■使い方
浮上した稚魚ボールの奥50cmくらいの位置に落としてフリーフォールあるいはカーブフォールさせる。
少し巻きを入れて潜航角度を変えても良いし、上下にジギングしても良い。
これはTEMKHAM |
■メーカー、モデル
KINGFROG:SPINNER BAIT
TEMKHAM:SINGLE BAIT
安定のKINGFROGとTEMKHAM
とりあえずローカルメーカーならこの2つから選んでおけばいいと思っている。
ビッグベイト
ちょっとロマン枠だけど、状況によってはビッグベイトも使える。
人によってはむしろ効果的という人も居るくらい。
ぼくは根性がないのであまり使ったことがないけどルアーだけはたくさん持っている…。
釣った経験があるのは写真にある
Megabass:Suwitch
メガバス SuWITCH
クランクを投げるような竿でも投げやすくて作りもキレイ
リップの角度で潜航深度を調整できるのが良い。
そういう意味ではアブのハイロー200とかで釣るのもロマンがあって良さそう。いつかやりたいなぁ。
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