最小限の初期費用でベッドを手に入れる
皆さん普段寝るときは寝具を使うでしょうか。布団派、ベッド派、すのこベッド、色々あるかと思います。僕は学生の頃から布団派で(と言うよりベッドが買えず)、まぁ俗に言う万年床を7年ほど続けてついに布団の裏側がダルメシアンみたいな模様になってきたのですが、いい加減布団というデッドスペースに辟易してベッドデビューを模索することにしました。(ベッドなら下にものを詰め込んだりできていいですよね)
しかし残念ながらベッドというのは布団に比べてそこそこお値段がしてしまいます。
安いものでも1万円弱程度、しかもこれはマットレスなしの値段。諸々入れれば数万円。ミドルクラスのスピニングリールが買える値段です。
(賢明な皆さんなら快適なベッドとミドルクラスのスピニングリールのどちらが価値あるかは分かるはず)
そこで今回はキャンプ用のコット(=折りたたみベッド)で人間が日常生活を送ることができるのかどうかを確かめるべく、Colemanの超安いコットを買って1ヶ月ほど生活してみました。
コットというものをご存じない方は戦争映画で死にかけの兵隊が寝かされているベンチとベッドを足して割った様なものを思い浮かべてください。アレです。
いきなり異常な写真で申し訳ありませんが、ここ1ヶ月の僕の寝床です。
コットと一口に言っても色々な種類がありますが、大別すると軽量コンパクトで背の低いローコット、しっかりしたフレームで背が高く、比較的ゆったりとしたハイコットに分けられます。(もちろんコンパクトになるハイコットやゆったりしたローコットもある)
今回購入したのは泣く子も黙るColemanのハイコット、「トレイルヘッドコット」です。
価格はタイミングによりけりですがおよそ5000円程度。コット相場としては底値です。
この点は今回求めるスペックをバッチリクリア。
価格はかなり控えめですが、一方で作り自体は比較的しっかりしており、スチール製の頑丈なフレームに厚手の化繊生地が張ってあります。
肝心の寝心地は驚くほどに良く、布地が適度に伸びることで程よい柔らかさと沈み込みを実現しています。ちょっと気になるのはこの布地の(伸びに対する)耐久性か……。
相対評価として普通の布団で寝ていたときの体力回復量を10とすると、コットで寝たときの回復量は10です。
ちなみにテントでマット敷いて寝袋で寝たときは7でジムニーで車中泊したときは6。釣りの最中に磯の岩の上で寝落ちしたときは3。
なお細部は値段相応で相当に糸くずやらなんやらが飛び出ています。実用上は問題なし。サイドポケットなど地味に便利です。
このコットの価格以外の特徴として強調しておきたいのはそのサイズ。一般的なコットは幅がカタログスペックで70~80cmであることが多いのですが、このトレイルヘッドコットは87cmもあります。
しかしここは少し注意が必要で、カタログスペック的には幅87cmですが、実際の幅は写真にあるように76~77cm程度。87cmというのは一部飛び出ているフレームを含めた横幅です。まぁそれでも平均的な成人男性であれば不満がない程度の横幅は確保されています。
以前からやりたかったベッド下(コット下)収納というのもついに始めました。
アイリスオーヤマのコンテナボックスとメイホウのバケットマウス、クーラーボックスやガソリン、工具箱を入れてなお余裕があります。素晴らしいですね。
ただしコットはどうしても体重による沈み込みがあるので布地と下の収納物の間にある程度(5~10cm)のクリアランスが無ければ寝ている時に身体が当たってしまいます。
足元なんかは沈み込みが少ないので比較的布面ギリギリの高さでも問題ありませんが、高さ約33cmのコンテナボックスを足元に入れてちょうど当たるか当たらないかと言ったところ。
腰回りは特に沈み込むので下に入れるものは高さ30cm弱くらいまでにしておいたほうが無難です。
使用感のまとめ
約1ヶ月使用してみた使用感はざっと下記の通り。■良かった点
・思いのほか寝心地が良い、下手すると床に布団敷いているより良い
・とにかく安い(年に1回買い替えても5000円なので布団の減価償却費より安いかも)
・コット下収納が可能
・折りたたみ出来るので引っ越しが(比較的)楽ちん
■悪い点
・メチャメチャに重い(元々キャンプ用ですが恐ろしく重いです。10kgくらいある。車ですら持ち運ぶ気にはならないです……)
・折りたたんでも嵩張る
基本的に上記のデメリットは「自宅で据え置きにして使う」という時点でほぼ気にならなくなります。
キャンプ用として検討している方にはあまりおすすめ出来ませんが、家でベッドとして使うなら無敵です。
今回コットを導入した目的として「嵩張る布団を捨てる」というのがあったので布団は近々廃棄予定。代わりに同じくColemanの激安寝袋を敷いています。
ちなみに安眠を求めるなら枕だけは普通のものを残した方がいいです。こればっかりはキャンプ用のものを常用するのは寝心地的に難しい……。
あと気になる点は布地の伸びが経時的にどの程度進むかですね。これはさらに半年1年と使って様子を見ようと思います。
コメント
コメントを投稿