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クーラーボックス igloo マリーンウルトラ36

釣り用クーラーボックス隠れた定番


みなさん釣り用のクーラーボックスは何を使っておられるでしょうか。
シマノ?ダイワ?シンワ?メーカーは色々とありますが、釣り場や船で見る限りやはりシマノとダイワが多いですね。

確かにシマノダイワは釣具メーカーだけあって釣り専用の非常に便利かつ高機能な製品をたくさん出しています。
6面真空断熱パネルとか…何日も氷が融けないとか…、スペック自体は非常に素晴らしいのですが、何よりも高い。値段が。高い。

性能が良いのは分かりますが、クーラーボックスにイチイチ何万円もかけてられません。
そんなぼくが愛用しているのがこちら。

作りは非常にシンプル

iglooの釣り用モデル、マリーンウルトラの36Lです。
元々はオフショアの釣りをするために購入したモノで、サイズ感としては1泊2日で2人分の食べ物飲み物と氷を詰めてちょうど良い、という程度。
2Lのペットボトルが縦で入らないのはちょっと弱いポイントですが、クーラーボックスとしては決して小さい部類ではありません。

マリーンウルトラここが良い


①軽い
とにかく軽いです。同程度の容量の釣り用クーラーボックスと比べると圧倒的。「断熱材入ってんの?」みたいな軽さ。

重量物を入れることがほとんどなので軽さは大事だ

例えば下記のダイワの製品、容量は30Lですが重量は4.8kg。一方でiglooは容量36Lで3.3kg。単位容量あたりの重量で比較すると1.5倍くらい違います。

どうしても氷や魚で重くなりがち(と言いつつ空の場合も多い)なクーラーボックスなので、軽量であるに越したことはありません。



②安い
超安いです。またまたダイワ比較させていただくと、先程紹介したモデルが実売で1万円程度、iglooの方は実売で7000円くらい。



クーラーボックスは車への積み下ろし、船への積み下ろしであっという間に傷だらけになりますし、魚の血やドロドロで汚くなりがち。
下手に高価なモデルを買って気を使うよりも安いのを買ってガッシガシに使った方が気楽です。
マリーンウルトラは釣り用のシリーズだけあって紫外線耐性の高い樹脂素材を使っていたりするようで、その辺も気楽に使えるポイント。

というのも、釣り船に乗ってみると分かりますが船に備え付けられているクーラーボックスはほとんどがこのiglooの超大型モデル。
仕事で使うものだからこそ長い目で見た費用対効果をシビアに判断しているでしょうし、「プロが使ってる」というのがiglooを選んだ理由の一つでもあります。

③意外と断熱性能が高い

誤解を恐れずに言えば、個人的にはクーラーボックスに真空断熱パネルのように過度な保冷能力は不要だと考えています。(少なくともぼくの用途だと)
要は家を出てから(あるいは現地で魚と氷を入れてから)帰るまで氷が少しでも残っていれば庫内温度は一定に保たれているわけです。
別に家に帰ったときに氷がたくさん残っているから良いというものではありません。

重要なのは最低限の断熱性能があること、そして魚に対して十分な量の氷を入れること、これに尽きます。要は使い方です。
その点マリーンウルトラは一泊二日程度の釣行であれば板氷1枚で乗り切れる程度の保冷力はあります。運良く大漁なら帰り道で補充すればOKでしょう。

マリーンウルトラここがアカン


①超滑る
前述のように、このiglooのクーラーボックスは非常にシンプルなデザインをしています。
取っ手以外は特に出っ張るような物もなく、それゆえに非常に積載性が良かったりするのですが、何と言っても底面そして天板が非常に滑りやすい。実は底面に滑り止め等は一切ついていないんです。

フラットな天板はテーブルにもなるけど傾斜地だとスルッスル滑る

ジギング等のオフショアの釣りではたいていクーラーボックスを船の甲板に並べて置いておくものですが、その際に適当な引っ掛かり等を見つけないと船の揺れで滑ってしまい非常に危険です。
氷と魚が入ったクーラーボックスは10kgを軽く超えますからね、勢いがついた状態で人に当たれば痛いでは済みません。

ぼくは船の釣座の下に突っ込んだり凹みに入れ込んだりしていますが、ゴムシートを貼ったりする工夫が必要かもしれませんね。

②ドレンプラグがない

ぼくの購入した36Lモデル(と恐らくそれ以下のサイズは)ドレンプラグ、水抜き栓が付いていません。
そもそもドレンプラグは帰宅時にボックス内の余計な水を排出して軽くしたりする際に使うのですが、釣り用のクーラーボックスには大概付いています。iglooもワンサイズ上のモデルには付いていますね。



ただしこれ、実はデメリットに見えてメリットもあります。
と言うのも安価なクーラーボックスのドレンプラグは単なるキャップ式、要は穴が空いている所にゴムや樹脂の栓をしただけの作りであることが多く、ジワッと水が漏れてくるんですね。
キャンプなんかだと漏れてくるのはただの氷が融けた水なので特に問題ないのですが、釣りの場合は魚の血とドロドロが混ざった嫌な感じの汁が出てくることになるので大問題ですわ。それならいっそドレンプラグ無しにしてくれ!と言うのが個人的な見解。ここは用途によって意見が分かれる点かもしれません。そもそも保冷剤とかを使う人の場合は水出ませんからね。

③青物が入らない

これが致命的。まぁもっとデカいクーラーボックス買えよというお話で、実際買ったのですがそれはまた別の機会に……。

見事にはみ出ちゃうので尻尾を切ってねじ込みました

ジギングでは主に青物と呼ばれるブリ、ヒラマサ系の細長い魚をターゲットにしています。なので他社からは容量の割に細長いジギング用のクーラーボックスが結構出ているんですね。



例えばこのホリデーランド。容量76Lとそもそも大きなクーラーボックスですが、一般的な製品と比べて細長い作りになっているのがよく分かると思います。
しかし残念ながらiglooのマリーンウルトラシリーズはアスペクト比低めのモデルが多く、ブリと呼ばれるサイズの魚(80cm~100cmくらい)が入る幅のモデルを探すとなんと容量94Lのモデルが必要になってしまいます。



流石にコイツはお値段的にもサイズ的にも選考漏れ。船に備え付けられてるのはよく見ますけど。
個人的にはここクリアしてくれたらジギング用のクーラーボックスもiglooにするのに~!って感じです。アメリカではあまり青物狙わないんですかね?

④天板が弱い
一応カタログスペックとしては「上に座れます」という事になっておりますが、実際に座ると嫌~な感じで蓋が凹んでしまいます。
まぁ放っておけばもとに戻るので問題ないは無いのでしょうけど、気分的にはちょっと座りたくない感じ。他社製品はかなりガッシリした作りで安心して座れるので相対的なマイナスポイントですね。

⑤キャスターが付いていない
36Lという微妙なサイズ感故なのか、もしくはアメリカ人はみんなマッチョだから気にしないのか、このモデルには運搬用のキャスターが付いておりません。
いくら他社品より軽いとは言え、中身を入れたクーラーボックスは前述の様に軽く10kgを超える(だって魚だけで1尾5kgとかある)ので、船着き場から駐車場までが遠かったりすると結構シンドイ。
折りたたみ式のキャリーなんかと組み合わせて使うのが良いかもしれませんね。

費用対効果に優れた名品


つらつらと文句も書いたものの、総合的に言って、軽くて安価で非常に使い勝手の良いクーラーボックスです。
釣りだけではなくキャンプや日常生活でも色々使える便利なやつです。ぼくはクルマに積みっぱなしにして買った生鮮食料品なんかを入れて使っています。夏場は超便利ですよ。

36Lは大きすぎず小さすぎず、2~3人でのキャンプや釣行には最適なサイズ感なので最初の1台としてもおすすめです。

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