プラグ交換 目的と効果は?
先週末、ジムニーのプラグ交換をしてみました。
新古購入してから5万km弱、純正プラグで走り続けてきたこともあってか最近たまに始動に時間がかかる。
バッテリーかプラグか、およそどちらかかなと思い、とりあえず交換時期をとっくに過ぎているプラグ交換に手を付けた……という流れでございます。
(ちなみに純正プラグは型式にもよるようですが、NGKの片側白金プラグで推奨交換時期は1万km)
結論としては始動は気持ち早くなり、長いことセルが回るようなことも無くなりました。
メーカーの謳う燃費アップや加速アップは正直体感出来ていませんが、作業としては面白い内容だったのでメモがてら残しておきます。
適合プラグを調べよう
まずはプラグメーカーを決め、そこから適合する型番を探していきましょう。
とりあえずは馴染みのある日本特殊陶業(NGK)にするとして、下記リンク先で適合するプラグの候補を調べます。
4輪車国産車用スパークプラグ検索
僕の愛車、JB23Wの10型の場合は
・純正プラグ
・イリジウムMAXプラグ
・プレミアムRXプラグ
の3モデルが候補となります。
両側電極に貴金属を使用した長寿命モデルとなると、MAXかRXの2択。
Amazonでの価格差は300円/本程度だったので、今回はNGK最上位モデルのプレミアムRXを買ってみました。
“最上位モデル”ってわけもなく嬉しいですねぇ |
ジムニーの場合は3気筒なのでプラグも3本。
プラグ1本1600円ちょいなので、5000円くらいで交換可能です。
釣具の最上位モデルと比べたらタダみたいなもんですな!
必要な工具を準備する
基本的には一般工具で対応可能です。
唯一追加で必要なのはプラグレンチくらいですね。
今回は3/8sqのソケットを買ってみました。コンパクトですしね。
メーカーは個人的に好きな山下工業研究所。Ko-kenですね。2面幅16mmが適合します。
「次いつ使うねん!」って感じですけど、趣味ですから。気にしない。1600円くらい。
他に必要なのは下記の工具類。
・#3のプラスドライバー
・適当なマイナスドライバー
・ソケット8mm、10mm
・10mmのレンチ
・100~150mmくらいのエクステンションバー
全てもともと持っていたのですが、今回調子に乗って前から欲しかったKo-kenのZEALシリーズのソケットとラチェットハンドルのセットを合わせて購入しました。
最低限のセットで1万円弱くらい。救いようがありませんね。ちなみに使用感は最高でした。
邪魔者を片付けよう
さて次からいよいよプラグ交換に入りますが、丁寧な解説は各所に散らばっているのでそちらを見ていただきましょう。
今回は雰囲気だけでも伝われば良いかなと。
JB23Wの場合、プラグ、コイルの上部にインタークーラーが鎮座しているため、まずはこれから取り外す必要があります。
四隅のボルトをプラスドライバーで外し、2本の10mmボルトも外します。
それからIn/Out両側のホースバンドを緩めてインタークーラーを手前に引くとインタークーラーがガボッと外れてくれるはず。
ホースを抜くのが多少手間ですね。手袋あると良いかも。
次はコイルカバーを外します。
8mmのボルト4本で止まってます。ちなみにKo-kenのZealシリーズの浅いソケットだと深さが足りませんでした。
車載工具にしていた適当なソケットで代用。
あとはコイルをそれぞれ外していくだけです。
10mmのボルトで止まってるので、それを外すだけなんですが……。
一番奥の気筒は配管類のフレーム?が邪魔ですんなりと外れません。
フレームは3本のボルトで固定されているので全て緩めます。上手くやれば外さなくても作業は出来るかも。
今回は面倒ですが全部取り外しました。
あとはコイルを引っこ抜いてしまうだけです。
早速プラグ交換に取り掛かりましょう。
調子に乗って250mmのエクステンション買ってみましたけど、こんなに要らなかった。
結局手持ちの150mmくらいのを使って作業しました。
ちなみにエンジン内部に異物を入れたくないので、プラグの抜きかえは1気筒ずつ作業します。
一番手前の気筒、グラウンド側の電極がかなり偏摩耗してますね。
他の2気筒は目視で見る限り特に電極の摩耗はありませんでした。
どの気筒も焼け具合はいい感じで、白くも黒くもなく、きつね色にこんがり焼けていました。ナイス。
走行46000kmと、メーカー推奨と比較すると相当な走行距離オーバーをしちゃってますが、意外と(1気筒以外は)まだ行けそうな雰囲気。
車載部品はアホかってくらいマージン見た設計をしているのでそんなもんなのかも知れませんが、ちょっと拍子抜けですね。
いずれにせよ換えておいて損はないかな……と信じてます。
あとは逆手順でインタークーラーを戻してあげれば作業は完了。
エンジン始動とアイドリング回転数、軽く吹かして動作確認したらおわりです。作業時間は1時間ほど。
意外と簡単で面白いぞプラグ交換
さて、今回はプラグ交換にDIYでチャレンジしてみましたが、車好き、機械好きの人であれば是非やってみて欲しいです。
仕組みや構造を理解するきっかけになりましたし、自分で交換することで愛着も湧きます。
逆に言えば興味ない人が工賃浮かせるためにやる作業ではないですね。
専用工具だけで1000円はしますし、手間考えたら車屋さんに頼んでしまうのが無難でしょう。
次回も是非自分で……と言いたいところですが、今回交換したNGKのプレミアムRXプラグ、普通車での交換推奨距離がなんと12万km。エンジン回転数が上がりがちな軽自動車の場合でも推奨6万kmとなっています。
こりゃ下手すりゃ廃車までこのプラグで戦えますね。プラグレンチに次回活躍の機会はあるのでしょうか……。
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