スキップしてメイン コンテンツに移動

オーシャンフリークス キャプチャ60HG

 左巻きを讃えよ

皆さんもご存知、かつ僕が常日頃嘆いている通り、大型(PE3号,1200m巻スペック)のベイトリールは大半が右巻きです。
右巻き使っている人が多いというだけではなく、そもそも右巻しかねーよ!ってモデルも多数ございます。

右巻き派の主張は色々ありますけど、まー使いたい道具使って好きにやれば良いんです。趣味なんだから。

という訳で今回は念願の左巻き大型ベイトリールのレビューです!


OFFL CAPTCHA 60 HG

今回買ったのはオーシャンフリークスのキャプチャ60HG。
オーシャンフリークス、普通に生活していると「なにそれ?」って感じですが、比較的老舗が多い大型のレバードラグリールメーカーの中では新しくてイマドキな岡山のメーカーです。

左、左、左巻き!

そもそもこのサイズの左巻きリールは候補が大体下記くらいしかありません。

・エイテック マーフィックスW6
・スタジオオーシャンマーク ブルーヘブンL120 ※3号1000m
・AVET HX ※2スピードで良い感じ
・Accurate バリアント600か800
・MAXELL RAGE or シーライオン ※あんまり見たこと無い……
・OFFL キャプチャ60HG

右巻きであればここに天下のSHIMANO、オシアジガー4000番が入ってくるんですが、SHIMANOは左巻きユーザーにカラいのでラインナップありません。

ブルーヘブンは一部に熱狂的な信者ユーザーが多いイメージですが、いかんせん値段が高すぎ。頭2つ抜けてます。(実売15万円くらいですかね?)
作りは良さそうですし、見た目キレイなんですが貧乏人の候補には入らず。

マーフィックスは現物触りましたが重たくてパス。(900g近い)
また直径がかなりあるのでパーミングしんどいです。ただし歴史が長い分、サードパーティ製のパーツなんかが相当出回っているのでカスタムして楽しむならコイツ一択かも知れません。正直かなり悩みました。

MAXELLは見る機会も触る機会もなくてとりあえずスルー。

AVETとAccurateは最初候補になりましたが、すべてインチ規格で作られているのでメンテナンス用の工具を揃えるのが嫌でやめました。アメリカ人いい加減メートル規格使え。

削り出しはロマン

という訳で、実質最後はマーフィックスとキャプチャの2択。
どちらも値段は8万円前後なんで、あとは好みですね。

今回は結局キャプチャの最大のウリでもある軽さに惹かれて購入する事になりました。

軽いは正義


軽い。イカれとる。
なお今回はよく出回っているブラック×ゴールドではなくてシンプルなシルバーにしました。シルバーの方が軽い説もありますが、真偽不明。


1.5号を1100m巻いたジガー2000番(ハンドル換装)よりも軽いです。
マーフィックスの2/3の重量で糸巻き量一緒ですから超絶軽いです。

あんまり軽いんでおいおい大丈夫かって感じもします。開発段階のテストでは3号巻いてアブラボウズやったりカンパチやったりしているようなので、あまり心配はなさそうですけどね。これからたくさん魚釣って試したいところ。


オシコン300、ジガー2000と並べてもこんな感じ。意外と小さい。
これで糸巻き量はしっかり3号1200mですから驚き。


ボディ径は流石にジガーよりも一回り大きくなります。


そしてスプール幅もワイドに。回収時の糸捌きはジガーほど楽ではありませんが、問題なくできるレベルではあります。
背の高さが抑えられているのは嬉しいポイントです。(パーミングしやすい)


リールフットはボルト固定式。気合い入れて掃除するときに外せるのは嬉しい。



このように比較的小型なので扱いは意外なほど楽です。
ぼくはそんなに手が大きい方ではないので流石に片手でブレーキ操作は厳しいものの、サミングは余裕。

箱出しで使えちゃう


何より買ってすぐに使える状態というのも嬉しいです。
110mmのロングアームと大きめのT型ノブはそのままの状態で深海ジギングに使えます。

ラインキャパは3号1200mですが、僕は2号を1100m巻いて使っています。
普段の深海ジギングでは3号の強度は不要ですし、ラインは細いほど(魚かけるまでは)有利です。

よく言われる「巻き上げ力」ですが、正直一概には言えません。

そもそも同じ条件であれば回収に必要な仕事量はリールに関係なく全く一緒です。結局はギア比やハンドルの長さ、個人の筋力と持久力と体格で「合う・合わない」があるだけだと考えてます。(もちろんリール内部の摩擦や歪みによるロスはメーカーによって多少差があるでしょうけど)

自転車のギア比論と全く同じで、絶対的な筋力がないならローギア化(ギア比を下げるかハンドルを伸ばすか下巻きを減らす)して回転数を稼ぐ。筋力があるならハイギア化(前記の逆)してさっさと回収する。これに尽きます。

例えば水深900mまでジグを落とした場合、1.5号を1100mパンパンに巻いたオシアジガー2000番はほぼ糸が出きってスプールは痩せます。
ので、巻き始めはメチャ楽です。もちろん水深があって糸の抵抗も凄まじいのでそれなりに重たいですが。

一方でキャプチャ60HGに1.5号を下巻き入りでツライチに巻くと1000m近くラインが出てもスプール径はそこそこ残ります。ので、巻き始めは意外とシンドいです。
よく「大型リールはスプールが痩せないから回収が速い」という人がいますがそれは無負荷時と同じ回転数でハンドルを回せたら、という前提ですよ。(そういう化け物じみたマッチョも実際存在するので、正しい場合もある)

つまり結局のところは筋肉が正義なんですが、まーこの辺は各々持論があるでしょうし好きなセッティングでやれば良いと思います。


とにかく、買ってすぐ使える貴重な左巻き大型ベイトリールであるのは確かです。
これから始めようと思っている和歌山沖の深海ポイント開拓で大いに役立ってもらおうと思います。

コメント

このブログの人気の投稿

ジムニー JB23W リアシート取外し

なぜリアシートを外すのか スズキジムニー(JB23W)は基本的に4人乗りですが、リアシートを倒して荷室を作ることが可能です。 しかし元々狭い車内、シートを倒してしまうと荷室の幅や奥行きはともかく、高さが足りなくなりがちです。 このシートの上に板を敷いたりしても、成人男性があぐらをかいて頭がぶつかる程度の高さしかありません。 そこで巷でよく行われているのがリアシートの取外し。これで積載量、快適性、作業性、全てが向上します。 失われるのは登場人数だけですが、そもそも僕は普段人を乗せないので何の問題にもなり得ません。無敵です。 ※リアシートの取外しにより登場定員等の変更が必要な可能性もあります。またシートを取外した状態での荷室への乗車は危険です。事故の際などトラブルの原因にもなりますので自己の判断で行ってください。 取外し作業 必要な道具はレンチとドライバーのみ。 まずはリアシートの座面を取外します。 座面と言ってもウレタンフォームのカタマリみたいなもんです。座面の両サイド前部を上に引っ張れば外れます。 次に背もたれを取外します。 背もたれの中央下部、ボディへの取り付け位置にあるプラスチック製のガワを取り外すと4本のボルトが出てくるので全て取り外します。 今回適当なサイズのレンチが無く、やむを得ずモンキーレンチで外したのですがかなりしっかりと締め込まれいるので適切なメガネレンチ等で外すことをおすすめします。 シート背面に回り、両側のシート(表面がややこしいのですが、シート背面に張ってあるシートですね)をめくるとボルトが顔を出します。これも取外し。 これでリアシートの取外しは概ね完了です。後は座面とシート側面の固定金具を外せばおしまい。 座面の固定金具はプラスネジなのですが、恐ろしく硬いのでドライバーにモンキーをかけて外しました。 シート側面の固定金具はボディから飛び出たボルトにナットで固定してあります。 正直このボルトは邪魔くさいのですが、シートを戻す際に必要なのでこのまま残します。 作業は以上ですが、ジムニーは乗用車なので荷室の底面は凸凹でこのままの使用はちょっと不便です。そこで次回は底面パネルを自作してフラット化をしてみようかと思います。今回はここまで。

【深海餌釣り】サバ皮短冊エサの作り方

エサ自作してみませんか 釣具屋さんに行くといっぱい置いてあるエサ。 カツオのハラモとか、イカタン(イカ短冊)とか、各種エビとか。 種類がたくさんあってすぐ使える便利さは誰もが認めるところだと思います。しかしながら今回はあえてそんなエサを自作する方法を紹介。 まずはエサ釣りをしていて外道で釣れることがとても多いサバ。これを使った「サバ皮短冊」を作ってみましょう。 サバ皮短冊の作り方 用意するものは当然ですが、サバ。 別に買ってきたやつでも良いんですけど、流石に買うとそこそこお値段しますし、外道で釣れたら作る……くらいのノリで良いと思います。 サバは足が早くてすぐに傷んでしまうので釣ったらなるべくすぐに血抜きとエラワタ抜きして翌日くらいまでに処理してしまいましょう。(そうすれば余った身の部分も食べれますよ) まずは普通にサバを三枚におろしましょう。 次に皮を引く要領で身を削いでいきます。ポイントは「3~5mm程度身を残すこと」です。完全にサバ皮だけにしてしまうとペラペラ過ぎてエサ持ちが悪いですし、最悪絡んで団子になってしまったり。 短冊エサで重要なのは潮を受けてヒラヒラと漂うことだと考えているので、動きが悪くならないように薄めに削ぎつつ、最低限の身を残すような感じで処理していきます。 身を削いだら塩を振って水抜き。 適当な量を振ってしばらく置いておきます。15分くらいかな。 水が抜けたらキッチンペーパーで水気を取ってから短冊状にカットしていきます。本当は細長い三角形に切った方が先端がヒラヒラして良いんですけど、今回は適当。 幅は8~10mm程度、細い方が食い込みが良くなりますけど針に付けにくくなってしまうので、使う針のサイズとかに合わせて適当に調整ですね。 サバが小さい場合は斜めに切って長さを出した方が良いかも知れません。短いと潮受けが悪くなってしまうので。 切り終わったらキッチンペーパーとビニール袋で小分けに包んで冷凍です。サバ皮は一度にそんなにたくさん使わないので10切れ1セットくらい。ジギングの時にリアフックに付ける事が多いですね。 手間を考えると買った方が早いんですが、意外と自分で作ってみるのも楽しいので一度やってみてください。

オシアジガー2000番 深海仕様ロングハンドルに交換

 正解は筋肉です 深海はつらいです。 何がつらいって回収。水深800mから900gのジグを回収するのは控えめに言っても超しんどいです。これをどうにか楽にしたい。せめて帰りの運転で手が震えるようなことは無いように……。 しかし結局のところ物を言うのは筋肉で、小手先のテクニックよりも上腕の太さが正義です。 これから小賢しいリールカスタムの紹介をしますが、聡明なアングラーなら今すぐスマホを捨てて筋トレをしましょうね。 でもでもそんなこと言っても努力せずに楽して深場の釣りがしたい!という最低なアングラーの皆様にはロングハンドル。そうロングハンドルなんです。 はい完成形がこれ。 泣く子も黙る激安ブランドゴメクサス。お金のある人はリブレとか買えばいいと思います。 今回はとにかく安く長くするのを目標にして、お値段の張る削り出しアルミハンドルアームではなくてカーボンハンドルアーム仕様をチョイス。 軸間距離は120mm、純正が95mmなので実に25mmの延長です。 一般にジガー2000番クラスだと110mm程度の延長がバランス良いと言われていますが、なぜかAmazonで一番安いのがカーボンの120mmだったので即決。(だってノブ込みで2990円ですよ!)   届いたものをジガー純正と比べてみるとびっくりするほど長いです。 さっそく取り付けいってみましょう。 相変わらず簡単な取り付け 純正リテーナー外して 固定ナット外して ※逆ネジ 純正ハンドルアーム外して ゴメクサスのリテーナー外して ※2穴で長さ選べる というお手軽作業です。なおハンドルアームにはハンドルノブも付属しており、最初から組み上がった状態で届くのでハンドルノブの取り付けは不要でした。 付属のナットはイケてない ただしここで注意点。 ゴメクサスのリテーナーを使うためには付属の袋ナットでハンドルアームを固定する必要があるのですが、この袋ナットは深さが足りなくてそのままでは使えませんでした。 グローバルな製品なので、そのうちシレッと改善されるかも知れませんが僕の買った2つはどちらもNG。 一応SUS このようにハンドルアームとドラグノブの間にM8のSUSワッシャーをスペーサとして2枚噛ませる事でどうにかなりました。あまり見栄えの良いものではありませんが、使えます。 これが問題の袋ナットちゃん なおリテーナーは裏返して取...