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2018/08/24

可能な限り安くアシストフックを自作する

アシストフックは消耗品
皆さん、ルアー釣りのアシストフックは何を使われているでしょうか。
ショアジギングであれば最初からフロントフックとリアのトレブルフックが付属している事も多いですし、そのまま!という方も多いですよね。そして根掛かりロストしてジグごと買い替えと……

最近カヤックや釣り船からジギングをやるようになり、初めに驚いたのはこのアシストフックの話です。
実はオフショア用のメタルジグには大抵の場合フックが付属しないんですよね。そのくせジグは1つ1000円くらいするんです。酷い話です。
おまけに根掛かりすれば当然ジグと一緒にフックも消えてなくなります。おまけに歯の鋭い魚があたって来ればフックのアシストラインもボロボロになります。そして何度か使えば針先は甘くなり……フック自体が錆びて……。
そう、アシストフックはメタルジグ以上の消耗品だったのです……。

仕方が無いので最初は上の写真のようにメーカー品の高級フックをたくさん買っていたのですが、せっかくなので材料を揃えて自作してみることにしました。

そしてどうせなら、可能な限り安く作ってしまいましょう。

フックの原価の半分はフック代だ
「当たり前だろ何を言ってるんだお前」と言わずに聞いてください。実際に計算してみると、フック代は非常に大きなコストになってるんです。
ここではオーナーばりの製品で統一してコスト計算してみましょう。

実際に僕が購入したのはこちら。


・フック カルティバ ジガーライト シワリ 2/0号
・PEライン:PEアシストライン 105lb
・溶接リング:P-14 ソリッドリング 4

※溶接リングはショアジギ用に買った過去のものを使ってます。フックとPEを新規購入。

これらを材料にアシストフックを作ると下記のような感じ。
セキ糸等は使用せず、外掛け結びで結束したところに瞬間接着剤を染み込ませるお手軽プロセスで作ってみました。
強度は十分じゃないですかね(根拠はないけど)。


PEライン:536円/5m = 16.08円/15cm
フック:482円/9本 = 53.56円/本
溶接リング:331円/9個 = 36.78円/個

計 106円/本

上の写真の用にツインアシストにするならば溶接リング以外のコストが倍になるので176円/本となります。
ちなみにオーナーばりの純正アシストフックはこちら。



505円/2本 = 252.5円/本

となり、まぁ自作したほうが安いは安いです。絶対的な強度や強度、仕上がりのバラつきは明らかに市販完成品の方が有利でしょう。
あとはこの77円/本程度の価格差にどこまで価値を見出すかですね。正直これくらいの価格差であれば市販品を買っちゃっても良いと思う……。

もちろんラインの長さを自由にできる。ラインの種類やフックの種類を選べるというメリット(これらは実釣でも役に立つでしょうし、単純に色々考えて材料を選んで作るのは楽しい)はありますよ。

手段を選ばず最安を目指せ
さて、ここからが真骨頂。あらゆる手段を尽くして最安アシストフック自作を目指します。
前項で最もコストが掛かっているのがフック代だというのは説明しました。まずはここを抑えましょう。

・がまかつ:シングルフック カジカ ザ・ボックス M 50本 NSブラック




いきなり安い。
エサ釣り用の針は安いです。と言うかルアー釣り用のフックがメチャ高い。
ちなみに上のAmazonアフィリエイトリンクでは1080円の定価販売ですが、ヨドバシ.comで買うと983円です。(2018-08-24現在)

このカジカ・ザ・ボックス、知っている人は知っているようで、アシストフック用に使っている人が少数ですがweb上でも見受けられます。
エサ釣り用なのでヒネリが入っていたり、ジグに最適化さていなかったりはしますがとりあえず素人が遊ぶ分には問題ないと信じてます。あとは実釣して確かめましょう。


今回はS,M,Lというラインナップの中からMサイズを購入してみました。サイズ的にはオーナーのシワリ2/0(上の比較写真右)に近いです。
Lサイズであれば3/0対応と言ったところでしょうか。サイズだけ見ればとりあえず根魚やちょっとした青物を狙うには十分使えますね。

・ヤマトヨテグス:アシスト PEハリス 30m 16号 グレー
・NTスイベル:ウェルディッドソリッドリング ステンレス #3




これまた安い。
PEラインの値段自体はオーナーのPEラインと同程度、ただ巻量が6倍の30mです。
正直アシストフック自作で30mのPEラインを使い切れる気がしませんが……。とりあえず1回買えば無限に使えるようなイメージです。
上で紹介したオーナーばりの物と違って芯にフロロカーボンラインは入っていません。ちょっと柔らかめです。必要に応じて安いフロロリーダー等を入れると良いかと思います。

溶接リングは個人的に好きなNTスイベル製のものが(謎のノーブランドとかを除けば)安いです。
何が好きってNTスイベルの公式サイトの平成1桁ホームページ感がたまりません。ぜひ一度見てきて欲しい。
作り自体は問題なし。溶接部分も綺麗に接いであります。


では上記の材料を使ってアシストフックを自作した場合のコスト計算を見てみましょう。

PEライン:668円/30m = 0.334円/15cm
フック:983円/50本 = 19.66円/本
溶接リング:268円/13個 = 20.62円/個

計 41円/本
ツインアシストなら61円/本

安すぎる。

やはりフックの単価が半額以下になっているのはデカいです。すべてオーナーばりで揃えた場合の半額以下ですね。
加えてPEラインがほぼタダ同然になっています。さすが30m巻き。
溶接リングは思いのほか価格差がありませんでした。と言ってもショアジギ等他の釣りでも使えるのでまとめて買っておくと何かと便利。

しかしここまで安いとフック交換が苦になりません。なにせツインアシスト1セットで100円以下です。
エソにかじられてちょっとボロボロになったり、軽く根掛かりして針先が潰れてきたら即交換できます。そしてルアーロストしても(メタルジグ代はともかくとして)ダメージが少ない。

PEラインも非常に安いので、あえて長くしてみたり、短くしてみたり、ちょっと気に入らなかったら結び直したり、自由に自作を楽しむことも出来ます。
ひとまずしばらくは市販のアシストフックと自作のカジカフックを両方準備し、カジカフック優先で使って使用感を確かめようと思います。
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