立ち上がれ左巻きの諸君
中深海ジギングから徐々に深海へ軸足を移し出したジグマンがぶつかる大きな壁。
そう、「糸巻き量の壁」と「左巻きの壁」です。
水深600mを超えるポイントでアコウダイなど比較的大きめの魚を狙うようになると、地域にもよりますがPE1.5号~2号のタックルが必要になってきます。
高切れ対策で水深の2倍以上はラインを巻きたい、という欲望を満たすためには「PE1.5号1200m巻けるリール」を探す必要が出てくるわけです。
そこは世界のSHIMANOさんがバッチリとカバーしておりまして、泣く子も黙るオシアジガーに3000番と4000番がラインナップされとります。
…右巻きモデルだけね
以前からシマノは左巻きモデルだけ出るのが遅いとか、在庫が無いとか、左巻きユーザーに非常にカラい対応をすることで有名ですが、ラインナップすらしないとういのはあまりに冷たい。
まぁそれだけ左巻きでジギングやってる人が少ないという事なんでしょう。悲しいね。
というわけで、前置きが長くなりましたが、今回は左巻きジガーの最大サイズ2000番にPE1.5号がどんだけ巻けんねんという全国の皆さんの疑問にお答えします。
ちなみに1.2号は余裕で1200m巻けますので、ご安心ください。
2号1200m巻ける左巻きがほしい!という人は大人しく高い別メーカーのリールを買いましょう。
とりあえず1200m巻いてみよ
用意したラインはお馴染みのSUNLINE ジガーULT 1.5号 1200m巻です。
こいつをとりあえず水に漬け込んでからテンションバチバチで巻いていきます。
当然下巻きはゼロ。空回り防止のナイロンラインを数十cmだけFGノットで接続してから巻き始めです。
うーん、クラッチ側、スプールエッジが見えません。ヤバい雰囲気です。
反対側は若干スプールエッジが見えてます。チラ見せ程度ですけど……。
心が不安になってくる画像です。リールフット側のクリアランスは数ミリもありません。
実釣→即トラブル
とりあえず使ってみっか!と言うことで無謀にも実釣行に持っていってみました。
ところが現場についてタックル準備をしてすぐにスプールからPEラインの切れ端が飛び出ていることに気が付きます。リーダー結んであるからPEの先端は出ないはず。つまり…。
はい。スプールエッジからラインが溢れ出てシャフト周りに絡んで切れていました。
という訳で実戦に使うことなくタックルボックスへ収納と相成りました。
結局PE1.5号の限界巻き量は?
帰宅してスプールを取り外したところ、先端から20mくらいの位置でメインラインがシャフトに巻き込まれていました。こりゃーアカン。
という訳でギリギリのラインを狙ってメインラインを抜いていった結果がこちら。
最終的に1200mから60m抜きで1140mが限界でした。
何度か使えばさらに締まってスプール若干痩せるでしょうけど、初回はスプールエッジから落ちないようにラインのさばき方に相当気を使わないといけないかも。そう考えると余裕を見て1100mまで抜いてしまうのも良いかもしれないですね。
数十mの糸をケチって回収直前で釣果とジグを失うのは悲劇ですから……。
この巻量に関してはこれからのアコウダイシーズンで実釣して安定性を見ていこうと思います。
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