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中深海アシストフックの自作 2021年版

 ジギング4年生

最近延々と那智勝浦に通ってキンメのジギングをやっております。
同じ釣りを散々やり倒すと言うのは結構勉強になるもので、今までボケーッと自作していたアシストフックの仕様にそれなりの方向性が出てきたので紹介します。

ちなみに2018年時点の僕が紹介していたのはこれ。

可能な限り安くアシストフックを自作する

そして去年、2020年時点ではこれ。

中深海用アシストフックを自作する

まずは仕様変更したポイントから見てみましょう。

工法変更

フックやら何やら含めて一新&統一を行いました。
が、そもそもの作り方を大きく変えました。結局と言うか、やっぱりと言うか、外掛け結び方式から根巻き糸方式へ変更です。やっぱり基本が一番か~。


当然使う道具や部材も全部変更してますが、そもそものコンセプトは下記2点。

・やっぱりツインフックの向きを綺麗に揃えたい!
・アシストラインの長さバラツキを限界まで抑えたい!

外掛け結びでアシストラインを結んで接着剤で固める方式はとにかく楽。
楽で良いんですけど、「結ぶ」というプロセスが入るのでどうしてもアシストラインの長さとフックの向きにバラツキが出てきます。工夫次第でそれなりに抑えることは可能ですが、そもそもアシストラインの長さを決めて、任意の向きでフックを巻ける根巻き糸方式には敵いませんでした。

別に売り物ではないので多少バラついていても死にゃしないんですけど、先日作ったアシストフックストッカーは構造上長さバラツキがあると綺麗に収納できないので、そことの兼ね合いもございます。


部材変更

次は各パーツ。
フックの形とか、アシストラインの硬さとか、色々振りたくなる気持ちをグッと堪えて仕様を統一しました。これは管理のし易さと使用感の慣れと言う2点でメリットがあります。
鮎の掛け針もそうですけど、まずは1種類使い込むのが大事かも。


フック
これはデコイのパイクで統一しました。サイズも現時点では2種類だけ。
アカムツ用…1/0
キンメ用…2/0

もう少し大きいフックを使っても良い気もしているので、この辺は今後も少し仕様を考えてみたいポイント。その他の針を使うのはその後でしょうか。
ただし600m以深の深海用はまた別の針を使ってます。


アシストライン
よつあみのシーハンター赤。
アカムツ用…15号
キンメ用…20号

フロロ入りのものは張りが強くて良いのですが、下手にねじれるとフロロに癖が付いて戻らないので使っていません。
シーハンターの青はアカムツ用に何度か作りましたが、あまりにも柔らかいので耐久性に難あり。

根巻き糸
何でも良いですが、接着剤の吸いが良いものがオススメ。
鮎の根巻き糸がとても良い具合なんですけどちと細いですね。

溶接リング
これだけは以前と変わらず、NTスイベルのものを使っています。
非常に安くて強度は十二分です。最小サイズの#3を使っていますが横掛かりした10kg超のバラムツを500m引きずり上げても歪みません。

その他
以前は使っていなかった熱収縮チューブを使い始めました。
これは根巻き糸のみの仕様で何度か使っていると次第に根巻き糸部分が魚の歯で削られてくるため。特にクロムツなど歯の鋭い魚が交じるエリアでは必須でしたね。

   

作り方

さて本題の作り方。これは一般的な方法と変わりません。
ただし根巻き糸を巻く量や長さはなるべくシンプルに揃えています。

例えば、アシストラインの長さは写真のように最初に切り分けますが、この時点で100mm, 120mm, 140mmと揃えます。
仕上がり寸法は溶接リングからフックのチモトがおよそ35mm, 45mm, 55mmくらいになります。
一般的な中深海アシストと比べると短めですが、これくらいでも普通に掛かりますし、下手に魚体に針が掛かったりせずに口掛かりする事が増えるので結果的にキャッチ率が高い……ような気が。短め硬め。最近の傾向です。


そして溶接リングに通して瞬間接着剤で根本を固めます。
この時アシストラインを二重に結んでずれにくくする方法もありますが、接着剤で固めておけばとりあえず問題ありません。


ちなみに溶接リングへの結束でおよそ10mmほど長さを食われるので、この時点でのアシストラインの長さは100mm→45mm×2と言う具合にちょいと短くなってます。
また根巻き糸で固定する長さは10mmにしているので、この時点で先端から10mmの位置に油性マーカーでマーキングを打ちます。


次はフックへの固定。
まずは下巻きとしてチモト側から約10mm往復で根巻き糸を巻きます。
なお写真の様に、この時点で熱収縮チューブはフックに通しておくと後が楽。チューブの全長は10mmで揃えてカットしてあります。


下巻きの上からアシストラインを添えて巻いていきます。
先程マーキングした10mmの位置がちょうどフックのチモトに来るようにセットして、これも下巻き同様に1往復。かなりテンションを掛けて密に巻くようにしています。

ただしこれも考えようで、あえて緩く巻くことで根掛り時のスッポ抜け→ジグ回収を狙う人も居るようです。スッポ抜け荷重のバラツキがかなりコントロール難しそうだけどね……。

根巻き糸の終端はチモト部分で2本まとめてひと結びしてから締め込み。
この辺は鮎仕掛けの編み込み終端処理と一緒ですわ。

最後は瞬間接着剤でガチガチに固定します。
この手の根巻き糸固定は糸自体の固定力ではなくて瞬間接着剤で固めているも同然なので、しっかりと。多めに塗布してからウエスで吸い取ると乾燥も早くて液垂れが無いのでオススメ。


両側を固定したら熱収縮チューブの位置を固定して熱湯でしゃぶしゃぶ。
いやマジで、ライターで炙ったりするより余程確実に綺麗に処理できますから。直火で炙るとアシストラインが融けたりするので非常によろしくない。


後は自作のアシストフックストッカーver.2.0にセットして終わり。
以前紹介した初期型よりも剛性が上がって作る時の工数は大幅カット出来ています。
なんせ規格モノのSUSステーとかを組み合わせただけなんで。

ステーの裏側にフックの号数などなどを書いておくと管理が楽です。


後は適当なケースに収めて釣り場へGOするだけ。簡単でしょう?
正直最初は外掛け方式の方が手軽かと思っていましたが、鮎の掛け針を巻くので慣れているせいか、そんなに作業時間は変わりませんでした。およそ1セット作るので5分程度ですかね。

最初に挙げたようにバラツキ低減、仕上がりの綺麗さに関してはこの根巻き糸方式の方が上なので、しばらくはこれで揃えてみようと思います。

ここまでの変遷

とまぁ、ここまでが中深海アシストフックの最新バージョンです。

せっかくなのでここまでの変遷と、何がダメだったかのご紹介。
大体の場合、成功談より失敗談の方が役に立つもんなんですよ?


左のが最初のもの。2020年の頭くらいはこれ使っていました。
当時はアカムツやクロムツを狙って水深250m付近をやっていたので、アシストラインはシーハンターの青。外掛け3回巻きくらいで固定しています。

気に食わなかったのはフックの向きが揃わないのと、魚を上げてくる最中にアシストラインがヨレヨレになる事。
後はクロムツなんかを数回かけるとアシストラインが歯で擦れて切れる事。

逆に、アカムツ好きな人が提唱する「魚体に絡みついてサポートフッキング!」と言う効果はまるで感じられませんでした。あれ眉唾でしょ。

右のはアシストラインをシーハンターの赤に変えたもの。2代目です。
赤の方が張りが強く、号数も上げているので耐久性はかなり上がりました。
それでもやはりフックの向きはなかなか揃わない……。


こちらの左が3代目。と言うか使い出したのは前々回くらいの釣行から。
根巻き糸方式に変えてフックの向きとアシスト全体の長さはバッチリ揃うようになりました。
ただ最初に言ったように根巻き糸周辺をかじられると少し弱い。

そこで右の最新版。
熱収縮チューブを被せてとりあえず様子見です。これでダメならまた何か改良します。

と、たかが針ひとつとっても色々とあるものです。
こう言う細かいところをこだわりながらあーでもないこーでもないと出来るのは自作の良いところですね。面白いので是非やってみてください。

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