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3月, 2018の投稿を表示しています

SOD-372 ストームブレイカー ガソリン使用レビュー

男は黙って液体燃料 前回に引き続きSOTOのSOD-372 ストームブレイカーをレビューしていきます。 (参考: SOD-372 ファーストレビュー ) さて、前回は全体的な印象やガス(OD缶)での使用感を見てみたのですが、今回はいよいよガソリンバーナーの本領発揮。燃料にガソリンを使ってみましょう。 準備するもの ちなみに燃料にガソリンを使用する場合は別途 ・専用燃料ボトル(400,700,1000 mlと各容量ありますが今回は400 mlを用意) ・ホワイトガソリン or ガソリン携行缶 が必要になります。 SOD-372はアウトドア向けのホワイトガソリン以外にも自動車用のレギュラーガソリン(赤ガス)が使用可能ですが、 国内では法的な理由で専用燃料ボトルには直接給油出来ないのでクルマやバイクからガソリンを抜くポンプかガソリン携行缶が必要になります。今回は携行缶を別に購入しました。 今回購入したのは左の400mlのボトル。消防法適合品ではないため給油は不可。適合品の純正携行ボトル(上記右)もありますが、ちょっと割高ですね。 燃料ボトルを組み付けるとこの様な状態になります。 ポンプ自体は前モデルのMUKAストーブと共通みたいですね。しっかりとした作りで安定しており使用中にボトルが転がるような事はありません。 簡単に使えて低燃費 SOD-371から引き続きSOTOのガソリンストーブの売りはなんと言っても プレヒート不要 。コレに尽きます。 ガスと違ってガソリンは燃料を供給する際にしっかりとガス化させた状態で送り出す必要があるわけですが、そのためにバーナーヘッドの上に妙なパイプが通っています。 ガソリンがこのパイプを通る際に加熱されて気化するワケですね。 しかし皆さんお気づきのように点火前はバーナーヘッドは別に熱くも何ともありません。当然燃料パイプも冷え冷えです。ガソリンは液体のまま出てきますね。 そのため一般的なガソリンバーナーでは点火前に 液体のままガソリンを噴射&着火してヘッドを火だるまにする という 極めて野蛮な 伝統的な“儀式”をします。これを 火事 プレヒートと言います。 このプレヒートが危険かつ面倒くさいのでガソリンバーナーは敷居が高い存在だったわけですね。 SOTOのガソリンバーナーでは点火時に

SOTO SOD-372 ファーストレビュー

待ちに待ったほんとに待った 皆さんいかがお過ごしですか。 そろそろ暖かくなってきて外遊びもしやすい季節になりますね。 今日はそんな昨今一部で話題になっているバーナーの話。 SOTO SOD-372 ストームブレイカー アウトドア向けバーナーの大手と言えばプリムスですが、個人的に好きなのが新富士バーナー。SOTOですね。 そのSOTOからこの3月1日にガソリン、ガスのマルチフューエル対応シングルバーナー、SOD-372ストームブレイカーが発売になりました。 元々前作のMUKAストーブを買おうと思っていのたですが、後継モデルが出る出ると言われ続けて早幾年……。まさに待望の一品です。 どのくらい待望かと言うと、手元に届いてから3時間でこの記事を書く程度には待望でした。それではファーストレビューしてみましょう。 2018年8月20日追記 燃料にガソリンを使用してのレビューを追加しました。→(参考: SOD-372 ストームブレイカー ガソリン使用レビュー ) 冒険の道具と趣味の道具の良いとこ取りをした名品 ガソリンストーブと言うとMSRのドラゴンフライなど、どちらかと言うとかなりキビシイ条件で使う上級者向けの道具というイメージがありますね。 一方でガスストーブは登山からキャンプまで幅広く使えて簡単で便利、ただ寒さにはちと弱い。そんなイメージ。 今回紹介するSOD-372はその良いとこ取りをした。手軽かつ頑強な外遊びの道具に仕上がっています。 付属品はバーナーヘッド、ガソリン用のポンプ、ガス用のバルブ。 写真にはありませんが遮熱用のアルミ製バーナーベース、収納袋が付属します。 掃除用、増し締め用にメンテナンスキットも付属しているのは好印象。 前モデルのMUKAストーブは使用に伴ってジェネレータの交換が必要でしたが、SOD-372は燃料ノズルの掃除が公式で可能。 バーナーヘッドはゴトクを畳むとなかなかコンパクト。 MUKAストーブでOリングの劣化と燃料漏れが報告されていた箇所。燃料ホースのジョイントは固定式になりました。 接続部分はシリコーン系?のチューブで保護されておりホースそのものも非常にしなやか。取り回しはかなり楽です。 燃料ノズルの接続部分は綺麗にロウ付けされていて業務用感があります。無骨で良いですね。

白山で初の山小屋泊をする

どうやって山で泊まるか 山に登られる皆さんご存知のように、誰しも最初は日帰り登山、次に小屋泊、そして憧れのテント泊、縦走…etc.というのがヤマ雑誌でも定番の流れです。 しかし実を言うと僕は去年の秋まで小屋泊の経験が全くありませんでした。今までの泊りがけの登山は前泊から何から含めて全てテント泊です。 と言うのも、山小屋って高いんですよね。素泊まりでも5000円とかはザラ。寝具付けたり食事を付けたり、酒でも買おうものなら1泊1万円が見えてきます。山小屋ですよ? 学生の時分は「小屋に泊まって数千円って人バカにしとんかい!それなら新しい山道具でも買うわい!」と思っていたものですが、勤め始めて数ヶ月、友人に誘われて始めて山小屋に泊まった感想。 メチャクチャ楽しかったです。 巷で話題の白山に 登ってきたのは北陸の名峰「白山」。 2016年は開山1300年の節目とあって北陸、関西では非常に話題になっていましたね。 当然と言えば当然ですが、中々の混みよう。関東圏の山ほどではありませんが……。 ちょうどマイカー規制の最終日だったので規制解除を待って車で登山口まで行きました。駐車場から登山口まで10分程度。 登山口には立派な休憩所兼案内所があって水場やトイレも完備。何もかも綺麗でびっくり。 白山に登る人にはお馴染みの吊り橋。結構長いです。歩くとふわふわ揺れてました。 しばらくはこの吊り橋で渡った川沿いの登山道を登っていきます。 ちなみにこの川は「手取川」。手取川と言われても日本酒しか頭には浮かびませんが……。 目を引いたのが点々と続く砂防目的の段々。 すでに標高1000mを超えるような場所ですが、延々と段が続いていました。 調べてみると「柳谷砂防堰堤群」と言う立派な名前まで付いているらしく、土木学会の選奨土木遺産にもなっているとのこと。 それもそのはず、コレ、元々は昭和初期に人力で作り始めたそうです。黒部の下の廊下と言いやることが凄すぎる……。 幾つかの休憩所、避難小屋を過ぎるとやがて森林限界を超えたハイマツ帯が現れます。 視界が開けて足場は少し湿地っぽくなっており、北海道の旭岳裾合平と雰囲気はそっくり。 山頂の手前、向かって右側の小高くなった所に目指す山小屋、「白山室堂」が隠れています。 ここまで来ればあと少しです。