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2018/09/29

厳冬期用寝袋で冬を乗り切ろう~ISUKA スーパースノートレック1500~

お手頃価格の冬用寝袋
皆さんもご存知かどうか知りませんが、科学技術が栄華を極める21世紀になっても保温能力が一番高い寝袋用の中綿はダウンです。
特に中綿量が多くなり、寝袋の重量、体積ともに大きくなりがちな冬用寝袋は基本的にダウンが前提……と言うよりダウン製でなければ重すぎて背負って歩けません。

しかしながら、軽くて小さくて温かい無敵のダウンにもメタクソ値段が高いというデメリットが。
目安として厳冬期用のモデル(使用温度域が-15℃~-20℃くらいの)で安くても4万円~5万円程度。モノによってはそれ以上。
可哀想な鳥さんの命をむしり取って作っているだけに相当致命的な値段です。年に何回使うかも分からないモノにそんなにかけられないのが庶民の定め。

そこで今回はある程度の妥協と割り切りの元、15000円を切る手頃な化繊の冬用寝袋を買って試してみました。


チョイスしたのはISUKAのスーパースノートレック1500
主に車中泊や防災備品向けの冬用寝袋で、中綿に化繊を使っているので値段が手頃(定価で15000円)。
また化繊なのでダウンと比べて濡れに強く手入れが楽(コインランドリーとかで洗える)という扱いやすさも兼ね備えています。

日常使用に耐える快適さ

毎度おなじみのコット(折りたたみベッド)にセッティング。

キャンプ用コットで生活を始めた~Coleman トレイルヘッドコット~

実はこのコット、夏は涼しくて快適なのですが、布に直接乗っかっているだけなので冬は背中が非常に寒い。
ただこのクラスの寝袋があれば基本的に暖房なしで問題なく寝ることが出来ます。
ペーパースペック上は-15℃対応。基本的に平地で使っている分には北海道にでも行かない限りはOKでしょう。


あまり見かけないセンタージッパータイプのデザインは出入りが非常に楽な一方で、口元に集まるジッパーや絞り込み用のゴム紐が顔に当たるというデメリットもあります。
これはアウトドア使用であれば服を着たまま寝ていますしあまり気にならないものの、部屋で寝間着を着て入っていると少し気になる。
まぁ少しねじったような形で顔からジッパーをそらして使えば何とかなります。

首元にはマフラー状のショルダーウォーマーとフリース生地のライニングが施されており、適切に絞り込めばかなり暖かいです。
また首元にスマホや時計が入る程度のポーチが配置されているのでシュラフの中でどっか行きがちな小物を入れておくことも出来ます。
ISUKAの寝袋はこういう細かいところが非常に良く作り込まれていてGOOD。


ダブルジッパー仕様なので足側のみ開くような使い方も可能。
暑すぎる場合は温度調整に使えますし、足元を適度に開くとほぼ封筒型シュラフの様な形状になり寝心地も良好に。
足元にもフリースライナーが入っているので裸足で寝たときの快適さは尋常ではありません。


フルオープンが可能なので掛け布団的な使い方も出来ます。2つ開いて繋げれば二人使用も可能。

これだけ使い勝手と性能が良くて定価が15000円というのはもはや驚異的。

デメリットを許容できるかどうかは用途次第
さて、ここまでひとしきり褒めてきましたが、ここからはデメリットの話。
言うまでもありませんが化繊寝袋のデメリットは兎にも角にもそのバカでかさと重さ、これに尽きます。


本体に縫い付けられたコードで軽く丸めた状態がこれ。
まだスタッフバッグに入っていないとは言え相当な大きさですよ。ちなみに重量は公称で3kg弱。
同程度の使用温度域でダウン中綿を使っているエア630EXが1kg程度なので重量は約3倍です。(ダウンモデルは値段も3倍しますけどね……)


ISUKAの非常に賢いポイントはよくあるスタッフバッグではなくトートバッグ型の非常にザックリとした作りのスタッフバッグを使用している点。
このクラスの化繊寝袋になると収納性が恐ろしく悪いので、一般的な「綺麗に丸めて入れる」タイプのスタッフバッグだと仕舞うだけでも相当大変です。

実際mont-bellの化繊モデル#0をいじった事がありますが、畳んで丸めるのになかなか難儀しました。

その点トートバッグ型の袋はコンプレッションこそあまり出来ませんが収納は非常に楽ちん。
その分仕舞寸法はちょっとしたクーラーボックス並になってしまいますが……。やはり化繊を使っている以上、どうしてもかさばってしまうのは避けられません。

上記を踏まえると、下記のような用途の人にオススメです。

・家で布団代わりに使うので基本的に持ち運ばない
・車中泊に使うので多少重くてかさばってもOK

要は化繊寝袋のデメリットである重さと体積さえ許せるなら値段も安くて機能性も高く非常に使い勝手よろしいですよ。という話。
厳冬期登山などになるとダウンモデル一択なのは間違いありませんが、用途がマッチすれば化繊寝袋もなかなか悪くありませんよ。
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