東南アジアの生活と魚釣りをひたすらご紹介

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2021/12/23

【深海餌釣り】仕掛け枠を自作

 掛け枠DIY

最近ついにキンメダイの餌釣りを始めてしまったのは先日紹介したとおり。
その餌釣りで使う「仕掛け枠・掛け枠」を自作してみたので作り方を紹介します。

キンメダイの餌釣り始めちゃいました

そもそも掛け枠ってなんやねん?
そりゃそうです。深海釣りでもやらない限り掛け枠なんて使いません。普通の餌釣りであれば仕掛けはせいぜい数本針で5~10m程度。頑張れば手元でさばけない程ではありません。

しかし深海エサ釣りともなると針数は最低10本、最大数十。
仕掛けの長さは余裕で10mを超えて20m近かったりします。これは流石に気合と熟練でさばくのは無理と言うものよ。


そこで昔の人は「仕掛けをきれいに巻いておけるジグがあれば良いんじゃね?」と考えたわけです。本当にすごいよ昔の人は。


それがコレ。
仕組みは超絶簡単でして、木の棒に3本金属の棒が刺さっているだけ。本当にそれだけ。仕様によってはもうちょいっと複雑と言うか、手の込んだ枠も市販されていますけど最低限これだけで成立してしまいます。

この枠に規則正しく仕掛けを巻いていく事でオモリの落下に従って仕掛けがスムーズに放出されていく様になるわけです。本当にすごい。仕掛けの巻き方は船で習って覚えましたけど、これを自分でイチから考え出せる自信が全く無いです。

材料揃えましょう




仕組みがシンプルなだけに材料もシンプルですよ。
まず用意したのは15mm×30mmくらいの白木材、1820mmのを2本買って500mmで切りました。なるべく剃り曲がり、節の少ないものを選ぶと良いかと思います。面取り済みのものはちょっと高いですけど処理不要で使えて便利です。
次にSUS304の丸棒、これはφ5mm×1mのを2本買って180mm×8本と120mm×4本に切ってもらいました。金鋸とかで切るのは流石にしんどいのでお店で切ってもらうのがオススメ。


高速切断機で切ったSUS棒はもれなくバリがエグいので全部キレイに面取りします。こういう所で手を抜くとラインに傷が入ったり、木材に打ち込んだときに割れたりするので真面目にやりましょう。

穴開けて打ち込むだけ


あとは木材の任意の位置にφ4.5mmの穴を開けて、少量の接着剤を流し込んでからSUS棒を打ち込めば終了です。


初回は貫通穴で作成しましたが、打ち込みの際に木材が割れちゃうので最終的には5mmほど底を残した非貫通穴で仕上げました。
ボール盤があると穴あけが非常に楽になりそうですけど、穴深さが25mm程度なのでハンドドリルで十分対応できます。慣れてくれば1つ30分くらいで作れそうです。

安くて早くて好きに作れる



市販品が1つ2000円前後することを考えると自作は大いにアリ。
材料費だけで考えると数百円ですね。

また掛け枠の設計は使う仕掛けの寸法によって変えるのがベストですが、その手の微調整も自作の場合は自由が効く、と言うのは大きな利点です。

「まー作るのは楽しいけど買った方が簡単でキレイで安いよね」となりがちな釣り道具DIY業界では珍しく作った方がトータルメリットありそうな一品でした。

自作のためのTips

せっかくなので、自作の時に使うと便利な道具等々をご紹介。


木工する時に差し金は必須ですね。
穴あけ位置のマーキングをする際にとても便利。別に木工じゃなくても使えるのであると良いですね。そんなに高いものでもないですし。

右にあるのはツーバイフォー材とかに垂直に穴を開けたり、コーナー部分に45°で穴を開けたりする治具。これもまた便利なのでオススメ。


こんな感じでドリルを通して使います。
チャックする位置を調整することでちょっとしたザグリのような事も可能。今回も25mmの深さで穴あけしたかったのでどん突きで25mm刃先が出るようにしてあります。


ちなみにマキタのハンマードリルを使ってます。
車のタイヤ交換することを考えたらインパクトドライバーを買った方が良かったかも。まー普通に使えます。バッテリー式ですが18Vなので数mmの鉄板くらいなら普通に穴開きます。
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2021/12/22

餌釣り始めちゃいました 深海エサキンメ

 餌の時代

以前から何度か紹介している南紀のキンメダイジギング。
今季も鮎シーズンが終わってから再び通い始めています。

【釣行メモ】那智勝浦 キンメジギング

しかし残念ながら今季はキンメジギングが絶不調で数も型もイマイチ。一時的な不調でそのうち回復するでしょうとのんきに構えていたのですが、ここ3ヶ月ほど不調でどうも長引きそう。

と言う訳で、以前から気にはなっていたキンメダイの餌釣りに手を出しました。
ジグで釣るのが高尚でカッコいいと言う風潮もありますけど、釣りなんて楽しく釣れりゃなんでも良いんです。ジグもエサもどっちも楽しいしね。

まずは竿とリール


深海系餌釣りの最難関

「道具がたけぇ」

まぁそれを否定する気はありません。高いもんは高いです。
今回用意したのはシマノのビーストマスター9000、実売で12万円くらい。ステラSWより高いな!でもこれがないと始まらないので諦めてください。レンタルある船も多いですけどね。

カタログ的にはPEライン6号が約1200m、8号が900mくらいの糸巻き量。
船にもよりますけど基本がPE8号、場合によっては10号や12号となってくるのでビーストマスターの9000番でやっとスタートライン、出来ればミヤエポックの大型電動リールが欲しいねぇって言う世界です。

ちなみにミヤエポックのリースは20万円からスタートなので、ビーストマスターは破格の安さね。やっぱり何だかんだ言って大手さんが作っている道具は値段の割に物が良いです。

竿はひとまず行きつけの船でレンタル。試したのは確か下田漁具のキンメ一番?とゴクスペの深海竿。
深海竿の調子や使い勝手の良し悪しはまだ感覚が分からないものの、「とりあえず1本買ってその竿のアタリの出し方や曲がり方を経験で覚えるのが大事」と言う含蓄に富む船長アドバイスを信じて自分の竿も1本買いました。使用後レビューはまた今度。


釣り?漁?


素人なので針数は控えめに10本針。控えめで10本?!って感じですけど控えめらしいです。本気の人は15本や20本針当たり前。この辺まで来てしまうと趣味の素人と本気の漁師の境目が曖昧になってきます。

僕が使った仕掛けはムツバリの19号くらい×10、ハリスが約80cmで枝間が150cmくらい。仕掛けの全長は約15mです。
エサはイカ短冊+サバ皮+シャケ皮で、サバ&シャケ皮が好評でした。


仕掛けの投入方法は2パターン。
上の写真の様に船べりに針を並べるパターンと、下の写真の様に掛け枠と呼ばれるジグに巻いておくパターン。
基本的に1投目は枠で投入して、2投目以降は間に合えば船べりに仕掛けを並べて投入、ダメなら使い捨てて2つ目の掛け枠を出す……と言うパターンで釣り進めます。とにかく時合が短い釣りなので、時間あたりの投入回数を最大化するための策ですね。

とにかくトラブルなく、スムースに仕掛けの上げ下げが出来るかどうかが釣果に直結してくる釣りなので、初めての人は空いている平日あたりに挑戦して船長に色々教えてもらうのが得策かもしれませんね。

なお、オモリは鉄筋の400号1.5kg。もう号数感覚おかしくなってきます。

釣り方

首尾よく仕掛けを投入できたらボトムを取ってから3~5m上げてステイ。
仕掛けの全長が15mもあるわけですから、大抵の場合はどっかの針が食い棚に入ってアタリが出ます。あとはそのアタリが上針なのか下針なのかを見極めて棚取りを変えていくのがミソ。

餌釣りって言うと放り込んでボケェ~っとしているイメージがあるかも知れませんけど、実は非常に考える事が多くて絶え間なく棚やラインテンションの調整をしています。

やろうと思えばどこまでも工夫できて、それが結果に直結するって言うのはあらゆる釣りに共通しますね。逆も然り。手を抜いてぼーっとしてるとあんまり釣れません。なんだか仕事みたいだな。


運が良ければ着底後すぐに(あるいは着底前に)アタリが出て乗ってくれます。
あとは追い食いさせて数を伸ばすか、さっさと上げて確実に利確するかの攻防戦です。

この辺本当に性格が出てくるので面白いですね。僕は欲をかいて全てを失いました。まさに現代釣り寓話です。(あんまり追い食い狙っているとどんどん針ハズレするんですね)

巻き上げはテンション一定で、引けば緩めて緩めば巻く、と言うのはジギングと一緒。最近の電動リールはある程度この辺を自動でやってくれるモードがあるみたいですね。

取り込みは一気に。あんまり手間取ると船べりにぶつかってバレてしまったりするので、思い切って船上に引き上げましょう。仕掛けや魚をほどくのは後でOK。

やっぱり釣れると楽しいね


1匹1匹を狙って、アタリを取って掛けていくジギングと比べるとやはり餌釣りの「釣った感」や達成感は劣るものの、それを補って余りある釣れっぷり。やっぱ釣りは釣れてナンボって所がどうしてもあるので、あんまりこだわらずに1つの選択肢として餌釣りもありだなと感じました。

仕掛けのセッティングやその操作で釣果に差が出るのも面白いポイント。決して放り込んで待つだけの釣りではないですよ。

レンタルタックルでやらせてくれる船もたくさんありますし、何よりジギングみたいに体力的にハードな釣りではないので初めて深場を体験する人にはオススメしたい釣り方でした。
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2021/10/24

オフショアヘビー直リグで攻めるオニカサゴ

 根がかりって嫌じゃないですか?

根がかり、嫌ですよね。
お祭り、根がかり、高切れ、ジグロスト……
ジギングやっているとある程度は仕方ないとは言え、特に中深海ともなると1回の高切れで総額1万円近く消し飛ぶことはザラ。ちょっと対策しないわけにはいきません。

そもそも根がかりって好ポイントにゴミ捨ててるのと変わりませんから、防げるトラブルは防ぎたいもんです。

という訳で今回は岩礁帯の中深場、根魚ジギングで使えるディープ直リグの紹介。
もともと死ぬほど面白いけど死ぬほど根がかりするオニカサゴのジギングをやっていて編み出した苦肉の策。「それもうジギングじゃないですやん」と言われそうですけど、一応考えがあるんです。聞いてください。

ちなみに対象のフィールドは

・水深120~200mくらいの超岩礁帯
・ボトムから50cm以内がヒットゾーン
・300g弱のジグにフロント、リアフック有り

と言う悪夢のような環境です。アベレージ根がかり頻度は素人で毎時4~5ロスト、慣れた人でも毎時0~1ロストくらい。要は地獄ですね!

オフセットフックにデカいオモリ付けようぜ

そもそもジギングやってて根がかるのは下記の3パターン。

①底が取れてない
②底取れてから立ち上げまでが遅い
③運が悪い(着底した瞬間に根がかっている)

まず①は論外。適切なジグウェイトにするのが吉。

②は難しい。底取りがしにくかったり、糸ふけが出やすい状況かつ潮が早くて船が流されているパターンですね。ベストは尽くしてるんだけどどうしても斜め引きに近くなってしまう事もあります。

③はつらい。出来ることを全てやっても根がかる事はある。

通常は①にならないようにしつつ、②を極力避ける事でほぼ根がかりせずに釣りをする事ができます。ただしオニカサゴジギングの様に異常なアップダウンを繰り返す岩礁帯でボトムを叩くような釣りをしていると、下手な鉄砲数撃ちゃ理論でそのうち②か③のパターンで根がかりしちゃうんですね。


そこで編み出したのがこのスーパーヘビー直リグ

オフセットフック=根がかりしにくい!
深場を攻める=デカいオモリ付けよう!

と言う知性ゼロの短絡発想で作ったリグですが、今のところは作者の考え以上にうまく機能してます。

こんなの釣れちゃいます

シンプルかつ安価に

パーツ構成は単純で、親子サルカンのような連結パーツにオモリとオフセットフックを繋ぐだけ。接続はスプリットリングで。


ちなみに僕が使った金具はこの2つ。ただし左のプロトラストの商品は買っちゃダメ。
商品の悪評って書きたくないんですが、プロトラストの商品は竿でも金具でもひどいものが多すぎ。左の親子サルカンはメインのサルカンがちぎれてオモリロスト。しかも2回。品管呼びつけて工程監査したいレベルです。

一方でNTスイベルの製品はバラつき少ない印象。この小さめの親子サルカンは船での泳がせ釣りでよく使いますがトラブった事ありません。

  

スプリットリングはオーナーのハイパーワイヤーを使ってましたが、コストの関係でゼスタの徳用パックに切り替えました。
オーナー、モノは良いんですがハイパーワイヤーやウルトラワイヤーの徳用パックが無いんですよね。(レギュラーワイヤーはあるけど、柔らかくて開くのよね)

ゼスタの方は十分使っていないのでコメントできませんが、少し触った感じはしっかり硬めで良さそうです。リングの口が開いてきていて、気づいたら外れてました……と言う悲しい事故はなさそうかな。

これだけ入って800円前後

※小技として、フックとワームの動きを良くするためにスプリットリングは2つ連結して親子サルカンに繋いでいます。1つでも良いんですが、ある種のハリスの様なイメージです。

 

フックはバス用のオフセットフックで良いのですが、大型の根魚がかかる事が多いので太軸の物がオススメ。僕が使っているのは確かデコイのキロフック、3/0です。
フックサイズはもう少し大きくてもいいと思います。使うワームサイズと相談して決めましょう。最近はハタゲーム用のソルト用オフセットも多いですからね。


ワームは個人的信頼感ナンバーワンのバグアンツ!

上顎フッキング率が高い

このエビかカニか分からないヒダヒダが良い感じにアピールして釣れちゃうんですよね。オフショアで大型根魚狙う場合は4インチでOKだと思います。
気分的には夜光カラーの方が良いような。

ちなみに普段は絶対釣りたいので針先にイカ短冊やサバ皮も付けてます……。


オモリは何でもOKですが、根がかりしにくさと、根がかった場合の外しやすさを考えてホゴオモリと言うストレートタイプのやつに落ち着きました。号数はとりあえず60号。
ちなみに長さのあるオモリを使うことで、ボトムタッチした瞬間にハリを少しでも海底から浮かせておきたい(ダウンショットリグの様なイメージ)と言う狙いもあります。

釣り方もシンプル

使い方は至って単純で、ボトムを取って数回底を小突いてから20~30cm程度浮かせてステイを入れるだけ。
何度か繰り返して反応がなければ10mほど巻き上げて落とし直しです。
アタリがあったら鬼アワセ入れてゴリ巻き!

このリグ、メリットはなんと言っても圧倒的なトラブル回避性能。
隣でジギングしている人が4つジグを失う間に3匹釣る……くらいの性能差が出ます。ジギングでも超絶うまい人は根がかりせずに釣りまくるんですけど、その領域にたどり着くまでの勉強代が高すぎますね。根がかりしても焦らずに竿先で弾くと大概外れます。

もう1つのメリットはベイトやパターンに応じて魚系、甲殻類系などワームを変えて遊ぶ幅がある事。これは意外と楽しいですし、ワームだけ変えれば済むのでお手軽。

最後のメリットは値段の安さ。
下手したらジグに付ける前後のアシストフック買うお金で1式揃います。万が一根がかりして切れても経済的ダメージは少ない。


僕の中では深場の根魚叩きで必須アイテムになっているヘビー直リグ、意外と使っている人が少ないみたいだったので紹介してみました。
トラブル起きて楽しい人はいませんから、色々工夫してトラブルレスなリグを作ってみるのも面白いですよ。

同じ仕掛けをアカムツやメヌケに使えないかどうか、タックルバランスの調整やテスト中なので結果が出たらまた共有します。
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2021/10/04

三方五湖 久々子湖でハゼ釣り

 ハゼ釣って食べるまで

鮎シーズンも一段落、深海シーズンまでもう少し。
家でダラダラしているのももったいないので少し足を伸ばして三方五湖までハゼ釣りに行ってきました。

今回は釣ってから食べるまで。釣りはおまけ、メインは天ぷらです。

久々子湖(読めない)

少し下調べしたところ、関西圏では三方五湖の久々子湖と言うのが有名なポイントみたい。以前も三方五湖に遊びに行ってテナガエビとハゼが居るのは見かけてましたけど、結構有名なのね。

ちなみに「くぐしこ」と読むようで。難読地名だらけの北海道と比べてもこれは読めねぇよ。


Googleの衛星写真でおおよその検討をつけて向かいます。
狙いを付けたのは下記A~Cの3箇所。敦賀方面から繋がる県道214号線沿いのAから様子見してみました。


使用タックル

ちょい投げなので正直なんでも良い…と思ってましたが、実際にやってみると色々考えることもありました。


仕掛けはシンプルな天秤仕掛け。市販のモノは面倒くさかったのでバラ針買ってきて現場で結びました。

竿:エギングロッド セフィアTT S83L
リール:ツインパワーXD C3000XG

道糸:PE0.6号(別に0.4号でも0.8号でもOK)
リーダー:フロロ2.5号
天秤:適当に安いやつ
オモリ:3号くらいで十分
ハリス:フロロ1.5号(もっと細くても良さそう)
針:ケン付き流線8~12号(多分一番大事)

エサ:石ゴカイ

まず遠投はそんなに必要ないので8フィート前後のエギングロッドで十分。何ならアジングロッドでもいいです。むしろアタリが小さかったり、掛けきれない場合もあるので穂先の柔らかいアジングロッドやメバリングロッドが良いかも知れません。
稀に根がかる事もあるので、天秤までは丈夫めの仕掛けにして針を曲げる or ハリスを切って回収する作戦が賢いと思います。今回のタックルバランスだと100%ハリスと針の結び目で切れたので予定通り。

恐らく一番大事なのは針で、今回はケン付き流線を使いました。
吸い込みは良いのですが吸い込みすぎて飲まれる事が多かった(12号でも飲まれる)ので、もう少し幅広の針で良いかも知れません。それこそ細軸のチヌ針みたいな。

  

ポイントA 水神公園広場

1箇所目、マリーナと水路からの流れ込みが近いポイント。


岸沿いに柵がキレイに整備されており、足場も良くて釣りやすいポイント。非常に浅いようで、ちょい投げしても水深は数十cmくらい。


案外すぐ釣れた。アタリはそこそこあるけど全然掛かりません。
おまけに藻類と海藻がひどくて1投ごとに仕掛けが藻まみれ。数匹釣るのに1時間掛かりました。移動しましょう。

ポイントB


湖の南端部分、少し水深があって藻類はほぼなし。手前にテトラが入っており沖目には石混じりの砂地が広がっているようです。


ここはそこそこ反応良く、15cm程の良型混じりで20~30ほど追加。
やはり投げ釣りの基本、扇型に広く投げて探って反応のあるエリアを絞り込むのが釣果を伸ばす近道のようです。手応え的にはそんなに湖底形状は変わらないんですが、魚が溜まっているようなポイントがありました。

ポイント探索が目的だったので、ここも2時間程度で見切って移動。

ポイントC 

最後はポイントBから少し走ってCへ移動、浦見川の手前からエントリーします。フィールドとしてはポイントBに近い感じ。

この辺りは型が比較的良く、アベレージが他のポイントと比べて1回り大きい印象でした。釣れるのは沖目と言うよりは手前のテトラと砂地の間くらいの場所。


最終的な釣果は2人で40~50匹程度。半日でやめてラーメン食べて帰った割に十分な釣果でした。20cm超えるような良型が出なかったのはちと残念。もう少し時期遅いほうが良いんでしょうか?

釣って食べて

さてハゼは釣れたんであとは食べるだけ。
とりあえずはド定番っぽい天ぷらと唐揚げにします。


ウロコと頭を取って内蔵落として腹開きで背骨を外したらOK。尻尾は付けておきました。


温度高めの油でさっと揚げたら塩振って出来上がり。
身はフワッフワですが肉厚で超ウマ。尻尾はカリカリで食感のアクセントになりますね。泥臭さは全く無いです。というか最高だわこれ……。


唐揚げは腹を開いて内臓とエラを取ったらそのまま粉まぶして油にGO。
ヒレに丁寧に粉を付けるとリアルな感じで揚げることが出来ます。それが良いかどうかは別として……。

小型のものを選んで丸揚げにしたんですが、やっぱり天ぷらと比べると少し骨が気になる印象。それでも美味しく食べれますけどね。この辺は掛かってる手間の差が出たかな。
塩コショウたくさんかけてバリバリ食べてビールをジャブジャブ飲みたい感じ。

結論 どこでも釣れるし食べて美味しい

今回久々子湖の南東側をざっと見てきました。結局どこでもハゼは釣れますが、数と型を出そうと思うともうちょっとポイント探索をした方が良いかも知れません。
ファミリーフィッシングでちょろっとやったり、日曜の午前中だけのんびりする……みたいな楽しみ方がピッタリかも。丸一日やったらすごい数が釣れてしまうので、帰ってから捌くのが面倒くさい。

そして何より食味が非常に良いので、お天気の良い日に酒の肴を釣りに行く感覚でこれからも通ってみようと思います。

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2021/09/01

鮎専用クーラーボックス フィクセルリミテッド220買ったよ!

 買っちった

釣り人なら家に5つはあるであろうクーラーボックス。
マグロ用、青物用、根魚用、小物用、淡水用、飲み物用、キャンプ用。いくつあっても良いもんですけど今回は「鮎専用」クーラーボックスを買ってみました。


SHIMANO フィクセルリミテッド 220

初の釣具メーカー製ですね。
今までは泣く子も黙るiglooのものを使ってました。あれはあれで、アメリカンな作りで良いですよ。どこがどう壊れても直せますからね。


 

選び方

シマノのクーラーボックスは小さめのフィクセルシリーズと大きめのスペーザに大別されます。ダイワは知らん。

鮎とかイカメタル程度ならフィクセル(最大30L)で十分対応可能。
ジギング等々で長めの青物などを釣るなら横長のスペーザシリーズを選べばOKです。

それぞれのシリーズの中で、下記の通りグレードが分かれます。
そして最後に各グレードの中でサイズが分かれてくるわけですね。

高価

ウルトラプレミアム
プレミアム
リミテッド
ベイシス
ライト

安価

サイズは入れるものの量で決めれば良いとして、グレードはどうすりゃいいのよ?と誰しも思います。なんせ一番上のウルトラプレミアムは実売で4~5万円くらいしますから。

グレード間の差で一番顕著なのは断熱性能です。
上位グレードは真空断熱パネルを使用して高断熱化している一方で、下位グレードは発泡ポリスチレン(要は発泡スチロールですね)や発泡ポリウレタンを使用して低価格化しています。

シマノの場合、「ICE値」と呼ばれる指標で断熱性を評価しています。
容積の20%の氷を入れた状態で気温31℃に放置して氷が無くなるまでの時間ですね。

当然高いやつはICE値が大きくなるんですが、結局値段とのバランスを考えないといけないので定価1円あたりのICE値を計算してちょっとまとめてみました。

グレードICE値 (hr.)定価 (JPY)ICE/定価 (hr./JPY)
ウルトラプレミアム78600000.0013
プレミアム65475000.0014
リミテッド55350000.0016
ベイシス45214000.0021
ライト35183000.0019

賢い人はベイシス買え。という話ですね。以上です。
……と言うのは素っ気なさ過ぎますが、実際単価あたりの断熱性能で比較するとベイシスが一番お得ですね。あと重要なのは「氷を補充せずにどれだけの時間保管・移動する必要があるか」です。

例えば磯釣りで2泊3日無補給で釣りする人であれば、たとえ単価あたりのICE値で割高だったとしても上位グレードが必要。逆も然りです。

僕の場合は31℃以上の夏に1泊2日程度は氷を足さずに鮎釣りする可能性が高いので、ある程度余裕のあるリミテッドを選んでみました。岐阜の釣具屋で25000円くらい。

ちなみに容量がデカければデカいほど体積あたりの表面積が小さくなるので同じグレードでもICE値は高くなります。シロクマがデカいのと同じ理屈ですね。

で、使い勝手はどう?

非常によろしいです。使いやすい。流石釣り具メーカーが作っていてそれなりに高いだけあって作りが良い。


蓋は両開きで上面はフラット。座っても中央が凹むような感じはありません。
底面の四隅にかなりしっかりした滑り止めが付いているので、車内や船上で滑って困るようなこともなさそうですね。(氷満載のクーラーボックスが船で滑って移動するのはかなり危ないので、良い機能)


トレーが1つ付属します。下に魚と氷、上にお昼ごはんを入れたりすると便利。
コンビニおにぎりが水浸しになる悲劇が防げます。


内部は余計なリブ等がなくてほぼフラット。
唯一水抜き部分だけ少しえぐれているので水や汚れが溜まりやすい。
どうも水抜き部分は分解できるようなので、汚れてきたら分解洗浄ですね。漂白剤でも相当キレイになるので定期的に漂白しておくと良いです。

ちなみに内寸は長辺方向が390mm程度あるので尺鮎をたくさん釣っても入ります。安心。釣れんけど。


手を汚さずに水抜きできるのは感動しました。シマノさん天才やね。
ただしパッキン部分が結構柔らかいので破れてくる予感がする。


蓋は取り外しが可能。洗って乾かすときや、台所の横に置いて鮎を冷凍していく時なんかは便利ですね。蓋が取れると洗うのも楽です。
ただ、この蓋周辺はどうも隙間が多いようで、洗ったあとに傾けたりするとどこからともなく水が出てきます。これはイマイチ。内部に水が残ったりしていると何かと良くないので気になるポイント。

断熱性は?

ここまでしつこいくらい「断熱性」と言ってますが、クーラーボックスの本質は「冷やす箱」ではなくて「断熱する箱」です。中に温かいモノ入れれば保温してくれるんです。
ので、むやみやたらと「保冷能力」とは言わんようにしています。理工系ってどうでも良いとこ細かくてムカつきますね。その割にクーラーボックスとは言ってますし。

それは良いとして、クーラーボックスにとって最も重要とも言える断熱性ですが、流石実売で2万円以上するだけあってかなりのものです。
22LでICE値55時間なので、4Lくらいの氷を入れておけば丸2日くらい保つ計算になるんですが、確かにそれくらい保ちますね。

いつも1Lのタッパで凍らせた角氷を4つ持って行き、1泊2日なら余裕。2泊3日なら帰りに氷足して帰ります。

ただしここで注意しなければいけないのは、「クーラーボックスはあくまで断熱しかしない」「入れた釣果を冷やすのは氷」という2点。

極端な話、ウルトラプレミアムを買ってきて氷を1kg入れて魚を10kg詰めたら氷なんてすぐ無くなるワケです。高価なクーラーボックスはあくまで「魚を冷やすこと以外で無駄に氷が溶けるのを防ぐ」機能しかないと言うことを忘れてはいけません。

逆に言えば安いクーラーボックスでもしこたま氷を入れれば十分機能は果たします。この辺は家でどれだけ氷を作れるか次第です。

結局買い?

結論としては「鮎釣り専用クーラーボックス」としては超優秀!買い!です。
性能的にはベイシスでも多分大丈夫。ただ少し余裕を見るならリミテッドかな?という程度。プレミアム以上は多分要らん。

サイズは鮎+お昼ごはん+飲み物程度であれば22LでOK。何ならもう一つ下の18Lでもいけるかも。
1泊2日で食材もそれなりに入れるのであれば30Lでも良いかも知れません。

今まで安価なクーラーボックスばかり使っていましたが、やはりそれなりにお金かけるとモノが良くなる事を実感しました。
特に鮎釣りやワカサギ釣りなど淡水の釣りはボックスの傷みも知れているので、ちょっと高めのを買っても良いかも知れませんね。

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2021/08/13

増水の愛知川上流で鮎釣り

 日本沈没

2021年の盆休みはコロナ・短い・天気悪いの三重苦ですね。釣りするなら北海道まで飛行機で行かなアカーンみたいな感じです。
もうAmazonで買い物するしかねぇや!って事で鮎釣り道具を色々買い込んだ矢先。

近場の愛知川上流で「鮎釣りできそう」と言う情報をキャッチして寒い中行ってきました。
ちなみに今年から年券買ったのでお気楽に8時発。年券ホルダーの余裕というやつ。

愛知川上流漁業組合

愛知川最強説

現地に着いてみるとうすーい濁りが入っているものの余裕で釣りできそうな感じ。
愛知川の上流は濁りにくい上にダムがないので濁りが落ちるのが超早いんですよね。ザッと雨降った翌日普通に釣りできる貴重な河川です。

漁協の事務所でオトリ2匹買って「キャンプ場前」へ。
※ちなみに漁協事務所は午前中のみの営業。午後から始める場合は少し上流の池田養魚場でオトリと券が買えます。

 


追いはイマイチだけど…

ポイントこちら。
駐車場、トイレ、自販機など色々揃っているのでお気楽なポイントです。
ただし夏の晴れた日は最近流行りのアウトドア~の人でごった返すので要注意。釣りどころではありません……。

流石に超絶雨予報で寒かったので川遊びの人は居ませんでしたが、それでもキャンプ客は多かったです。ブームですねぇ。



水位は20~30cmほど増えていますが、最近渇水気味だったので丁度いい感じ。
個人的定番ポイントは相変わらず石色が綺麗なので集中的に叩きました。

アタリこそあまり強く出ませんが、時速5匹くらいのペースで程々に掛かります。普段は水位が低すぎてオトリを入れにくいヘチ際が好反応でした。


養殖オトリより少し小ぶりな16~18cmくらいがアベレージ。
たまにビリ鮎や大ぶりな19cmくらいのが掛かる感じ。

この日の仕掛は小太刀×複合0.05号
鮎のサイズを考えると竿はもうちょっと柔らかくて良いんですけど、H2.75より柔いの持っていないので愛知川ではいつも小太刀です。

竿…シマノ スペシャル小太刀80 H2.75
天井糸…エステル0.8号
水中糸…メタビート0.05号5.3m
ハナカン周り…フロロ0.6号
掛け針…一角6.5号4本イカリ

午前3時間で17匹

結局あまりに寒くて午前上がり。心配した雨はそこまで強くならなかったので、やろうと思えば夕方まで出来たかも。低体温症で死にそうですけど。




九頭竜の鮎と比べてしまうとサイズは物足りないものの、この天気でちゃんと鮎釣りさせてもらえる川はそうないので貴重です。
今回はキャンプ場近くに入りましたが、もう少し上流に行くと露骨な渓流相になってくるのでピンスポの釣りを練習するにはもってこい。

渓流相の区間は水遊び客も少なくて、泳がせのおじいちゃん達では釣りきらない魚が必ず残っているので狙い目です。

普段の愛知川上流

ちなみに普段の愛知川上流はかなり透明度が高い川で、水遊び客が襲来する前の6月、7月前半であればかなり良いロケーションで釣りが出来ます。


下流にダムがあって天然遡上は無く、放流オンリー河川なので次第に数は伸びにくくなるものの、ポイントと釣り方を工夫すれば日に20~30は普通に釣れるのでオススメです。

年券6000円と安いのも魅力ですね。今年は回収しつくしました。
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2021/05/07

深海魚釣って食べる

久々のライト中深海

最近深場でメヌケを狙いすぎて浅場が手薄。
と言う事で水深300m前後でアカムツジギングしてきました。


タックル1 アカムツ用
ロッド:テンリュウ ホライゾンSL H
リール:シマノ オシコンクエスト 301HG
ライン:SUNLINE ジガーULT1.2号 600m
リーダー:フロロカーボン4号

タックル2 キンメ用
ロッド:テンリュウ ホライゾンSL H
リール:シマノ オシアジガー 2001HG
ライン:SUNLINE ジガーULT1.2号 800m
リーダー:フロロカーボン4号 1m+先糸フロロ10号 60cm

3勤シフトで出勤

最近どんどん日が長くなって、集合は驚異の午前3時45分。
家を出るのは23時半頃です。3勤かよ……。


七里御浜あたりにあるガソリンスタンドが安すぎて、毎週ここで満タンにしている気がします。ド深夜にガソリン入れてる人、僕以外に会ったことはありませんけど24h営業ありがたい。

朝イチのキンメに復調の兆し

3月ごろから不調だった朝イチのキンメ入れ食いタイムは若干回復基調。


およそ350gくらいのが最大サイズ。
全盛期は700gくらいが数釣れたので、早く戻って来て欲しいところ。

ヒットレンジはやはり高めで、ラインマーカー読みでボトムから20m~30mの範囲。
上げすぎるとサバ、下げすぎるとクロムツと言ういつも通りの面倒くさい状況。これが楽しいんですよ。

キンメダイは基本的に棚を狙い撃ちすれば何入れても食ってくる印象。逆に棚取りが超シビアです。この辺はそのうち記事にしようと思います。

ジグエサ最強説

ユメちゃん、実は結構好き。

キンメが落ち着いたら300m前後の谷間、壁沿いを流してアカムツ狙い。
以前から深場で何度か試していたジグのリアフックにサバ皮を付けるプライドを捨てた釣法を試しました。

口元に光るサバ皮が勝利の鍵

結論から言うとジグエサは強いです。
ジグで釣れない、エサで釣れない状況でジグエサだけ釣れると言うのはザラ。
この日は僕以外にエサ1名、ジグ2名が乗ってましたが、僕以外でアカムツを上げたのは相当やり込んでいるジグの人が1人だけ。

ジグのアピールとエサの食わせ+シンプルな仕掛けで手巻きする事でのバラシ軽減でキャッチ率が高いのではないかと考えてます。

ジグに餌付けていると敬虔なジガーの人から怒られそうですが、トーナメントじゃないんだから人に迷惑かけない範囲で好きにやれば良いと思います。

奇跡の赤黒アラキン4種目達成

ジギングでこれだけ釣れれば爆釣ですよ!

最終釣果はアカムツ×2、キンメ×4、クロムツ×2、沖メバル×1、アラ×1+サバ
途中「アラもおるよ~」と言う船長の話を聞いてまさかね~と笑っていましたが、釣れてしまいました。初アラ!

アカムツにしては大きいし、バラムツにしては小さい首振りだったので何かと思いましたけど、狙って釣れると嬉しいですね。

帰宅後は深海宴会



アカムツのお腹がうっすら黒いの分かりますか?
これが脂ノリノリの証との事で超期待。しっかり熟成させて……と我慢できずちょっと刺し身と寿司にする事に。





アカムツの炙り握りは超激ウマ。こりゃー深海で夢見るよりアカムツ釣ってる方が幸せかもしれない。とんでもない旨味と脂でっせ。

アラの方はそこまでギトギトではありませんが、しっかりと身に味があって美味しい。薄造りでポン酢付けて食べても良さそうですね。

キンメは相変わらず煮付けが美味い。多分煮付けられるために生まれてきている。
沖メバルは煮付けたら身があまりにもブリブリになりすぎて身離れが悪くなってしまいました。お刺身で食べた方が良いかも。

やはり何釣って食べても美味しいのは深海ジギングの魅力ですね。
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