深海釣りと鮎釣りメインに水辺で遊んでいます。 JB23ジムニー弄りやキャンプやDIYなども。

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2019/12/28

三重県志摩市 へいみつ丸で中深海ジギングに挑戦

超人気船で中深海ジギングに初挑戦

「中深海ジギング」という釣りをご存知でしょうか。
水深250mから300m、あるいは500、600mくらいまでのかなり深いポイントで行うジギングをこう呼んでいます。

ターゲットは主にクロムツ、キンメダイ、アラなどですが、なんと言ってもメインになるのはアカムツ。
ノドグロという呼び名で有名になったあの高級魚です。

今回は三重県の超人気船でこの中深海ジギングに初挑戦してきたのでご紹介します。

予約が取れない釣り船



お世話になったのは志摩のへいみつ丸。夏はキハダのキャスティング、冬はアカムツジギングで有名な超人気船です。
土日はほとんど予約が取れないようで、今回たまたま空いたところに入ることが出来ました。

船は新しく、素晴らしくきれいに手入れされています。
多分今まで乗った釣り船の中では一番キレイ。キャビンの下には大人3人くらいが横になって寝れるスペースもあり、人気が出るのも納得。

ポイントまでは1時間弱ほど走って到着、状況にもよるそうですが水深250mくらいの浅場(浅くないけど)からスタートすることが多いようです。

中深海タックル


一般的な近海ジギングが深くても水深100~150m程度であることを考えると、平均で300m程度の水深を狙う中深海はかなり特殊な釣りかもしれません。
それでもとりあえず手持ちの道具でどうにかなったので、今回用意したタックルを紹介します。

■ロッド
基本的に硬めのスロージギングロッドを使用します。


テイルウォークのソルティシェイプダッシュ スローピッチジャーク(SSD SPJ)の633。
表記では350gまで背負えることになっていますが、ある程度竿の反発でジグを持ち上げようと思うと良くて300g弱までが快適です。
今回は250mラインのポイントで250~290gのジグと合わせて使いました。


テンリュウのホライゾンSL HSL-66B MH。
こちらはテイルのものよりも硬めで、もともとは太平洋側のドテラ流しで200gくらいのジグをワンピッチでシャクるために買ったもの。
中深海だとmax350gくらいまでは竿の反発を使って快適にシャクれました。(潮にもよるので一概には言えませんが)

いくつかのメーカーを使ったことがある方ならわかると思いますが、竿のウェイト表記と実際の使用感は本当にマチマチで、あてにはなりません。
実際に表記上はSPJ 633の方が使用可能ジグウェイトは重いのですが、実際に曲げてみるとホライゾンSLのMHの方がよっぽど硬いです。
使い方にもよるので、こればっかりは買って使わないとなんとも言えませんね。

 

■リール
こちらもスロージギング向けのベイトリールを流用。


リールはシマノ派です。
SPJ 633と組み合わせるオシアコンクエスト301HG。
PE1.2号が600m巻けるので、意外と中深海でも戦力になりました。
ハンドル1回転あたりの巻取り量は少し控えめですが、レベルワインダーがついているので何も考えずにハンドルをガンガン回せるのは非常に楽ちんです。


こちらは中深海で定番のオシアジガー2001NRHG。
PE1.2号が1200m巻けるモンスター…、と言いつつキンメなんかをやる人にとってはこれでもライトタックルだそうで。深い世界ですね。
ハンドル1回転で1m以上巻けるので回収が非常に楽です。ただしレベルワインダーがついていないので指でラインをさばく必要があり、多少めんどくさい。慣れれば平気ですけどね。

■ライン
これだけは新たに購入しました。


個人的に好きなSUNLINEのPE JIGGER ULT、定番のバークレースーパーファイヤーラインと並んで手に入りやすい低伸度ラインです。
今回は中深海で一般的な番手の1.2号をチョイス。
表面のコーティングが非常に上等で、水切れが良いのでとても快適。これ普通のジギングでも使いたいです。

リーダーはシーガーのフロロカーボン5号を使用。せっかく低伸度のPEを使うので少し短めに2ヒロほど取りました。

お値段は1200m巻で12000円ほどと、およそライン1巻きの価格とは思えませんが致し方ないところ…。ちなみに2巻買いました。



■ジグ、フック
ジグは定番のディープライナーのスパイ、スロースキップ、スピンドルあたりとダイワの安いやつ。
ウェイトは250g~350gを揃えておきました。

フックは余っていたジギングフック+自作のアシストライン長めのもの。
どちらもオーナー針のジガーライトシワリ or はやがけを使っています。

鮎釣りでもそうなんですが、とにかく魚が掛からないと面白くないので初めてのポイントや釣り方では早掛けの針を使うことが多いです。
バレるようならシワリ、カーブポイントに切り替えたりします。無茶しなければあんまりバレないですけどね。

慣れない中深海 意外とアタリは多い?


さて、ポイントに到着したら早速釣り開始。
水深が250mもあるのでジグが着底するまでに数分かかります。まずこれが新鮮。
なんせルアーを落としてから底につくまでの間にパン食ってますからね。普段の釣りではなかなかこんな事ありません。

着底したら少し底を切ってからゆったりとジグをシャクリます。
ヒットパターンがよく分からないので、とりあえずは見様見真似でフォールをゆっくりと長めにとってみる作戦。
程なくしてコンコンッとアタリがあってフッキング。しかしこれだけ糸が出ていると多少ロッドをあおってもフッキング出来ている気がしません。
→後で調べてみたら、ラインテンションを抜いてジグの重さでフッキングさせるというテクニックもあるようですね。つくづく特殊な釣りですわ。


上がってきたのはお目当てのクロムツ。アカムツジギングの外道ですが、炙り刺が超絶美味しい人気の魚です。


その後もクロムツが続きます。
ただジグウェイトが非常に重く、潮の抵抗もかなりあるためアタってから巻き始めても最初は魚が付いているのかバレているのか判断できず苦しみました。
ある程度慣れてくるとそのあたりも区別できるようになりましたが、最初は上げてきたらジグしかなかった。ということもしばしば。

また水深があり、回収にも非常に時間がかかるため、1流しで1投というのが基本です。上げて落とし直したりしているとポイントからずれてしまいます。
それでも1投で1回はアタリがあって何かしら上がってくる状況が続き、始終飽きること無く楽しめました。


その後もハチビキがバラバラ釣れたりと、五目中深海という様相。
聞くとこんなに色々たくさん釣れるのは珍しいらしく、本来はもっと厳しい釣りだとのこと。良い日に巡り会えたようです。

ただしこのハチビキ、かかると非常によく引く上にみんなライトタックルなのでドラグは出されまくり。周囲とお祭りを連発して高切れで高価なラインを600mほど失いました。
ジグと合わせるとロスト金額はおよそ1万円オーバー…。終盤にはハチビキの乱暴なアタリがトラウマになる始末。


最後にメダイとキンメダイを追加して終了。
結局メインターゲットのアカムツは釣れませんでしたが、終わってみると合計10匹を超える高級魚が乱舞した大満足の釣果となりました。

やってみると意外と出来ちゃう中深海


その水深やジグのお値段から、凄まじくハードルの高い釣りだと思われている中深海ジギング。
しかし実際にやってみると近海ジギングのタックル流用でかなりの部分をカバー出来ることが分かりましたし、釣れる魚の食味を考えると相当に魅力的な釣りと言えると思います。


シーズン真っ盛りのこの冬、アカムツ夢見て中深海にチャレンジするのも面白いですよ。
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2019/10/11

GOOD GOODSのLED投光器 YC-02Wレビュー

備えよ常に



以前からいくつかのモデルを検討していたLED投光器を購入しました。
もともと夜間に屋外で作業(キャンプや、釣りの準備など)をする際の光源を探していて、12V駆動のLED投光器を車に付けることも検討していましたが、可搬性と導入の簡単さを重視して今回はポータブルの充電式投光器をチョイス。
最近ではちょうど台風や地震など、自然災害への備えとしてこの手のLEDライトを準備する人も居るようですね。

今回購入したのはGOOD GOODSというメーカーのYC-02Wというモデル。お値段はAmazonでおよそ4000円少々。

LED充電式投光器 YC-02W | LED照明製造・販売・開発・OEM・ODM (株)グッドグッズ

主張の強い社名だ

LED投光器(ワークライトとも呼ばれる)で有名なのは国内メーカーだとGENTOSとかですが、このGOOD GOODSは2009年に立ち上がった比較的新しいメーカーのようです。

GZ-302 - GENTOS

OEM生産や業務用の作業灯を主に製造販売しているようで、デザイン等荒削りですが実用性を重視した作りでお値段も控えめです。
※今回購入したモデルと同程度の光量のモデルをGENTOSで選ぼうとすると20000円くらいするので、値段だけで比較すると1/5ですね。

あまりレビューも出回っていないようなので、使用前の印象を簡単にまとめておこうと思います。

作りはシンプルで業務向け感が漂う


スペックを簡単に文字に起こすと下記のような感じです。

・最大2500lm
・昼光色
・照射角度120°
・照射モード:High, Low, SOS, Flash(点滅)
・バッテリー容量4400mAh
・電池もち:Highで3時間、Lowで6時間
・IP65生活防水

この値段でこれだけあれば十分でしょう。
特に屋外使用を想定した生活防水は嬉しいです。(海水にどれだけ耐えられるかは怪しいもんですが……)


見た目はいたってシンプルで、大きさは7インチのタブレット程度。
「スマホサイズ!」と紹介しているサイトも見かけましたが、あれは嘘です。どんなスマホ使っとんねん。

外周に配置された黄色のガード?パーツのお陰かどうか知りませんが、2mまでの落下衝撃に耐えうるようです。


厚みは思ったよりも薄く、ちょっとした弁当箱程度。車のダッシュボードにも収まるサイズ感です。


ハンドルにはクリック感があり、折りたたみ~180°全開まで数段階で調整出来ます。


各部の成形バリや、組み立て精度など細かいところが気にはなるものの、全体的には頑強な印象。
外でガシガシ使う分には丁度いいかも知れません。

ライトとしての性能は思った以上に優れている


外観に引き続き、投光器としての機能を見ていきましょう。


背面には充電用のDC-IN端子とUSB出力用の端子、それと電源スイッチがあります。
個人的には入力もUSB-BかUSB-Cで揃えてほしかったところ。専用のACアダプタを保管するのはそれだけで不便ですよね。


端子類には蓋が付いており、ゴムパッキンで防水される仕様。
触った感じだと思いのほかしっかりとシール出来ているような手応えです。


電源スイッチを押すと電池残量のインジケータが点灯。
更にもう一度押すとHighモードで点灯、続けて押すとLow、SOS、Flash、High、Low…とモード切替が出来ます。

インジケータが付いているのは不意の充電切れを回避できるので便利そうです。


意外でしたが、配光は予想以上に綺麗な円形をしています。
値段の割に光学特性もそこそこ作り込まれているみたいです。
周縁部が暗くなるのは致し方ないとしても、もともとの光量に余裕があるため、かなり広い範囲を照らすことが出来ます。


LEDワークライトでは定番の磁石固定も可能。
ハンドルの握りの部分に結構強めの磁石が埋め込んであります。
車のボディやイレクターパイプに固定したり、ぶら下げたり出来るのは非常に便利。

費用対効果を考えると試す価値はある


上記の通り、第一印象としてはかなり良さげ。
GENTOSの1/5の値段で買えるとは思えないほど基本を押さえた作りになっており、実用上特に困るポイントはありません。

あとは安いLEDライトにつきものの単寿命、バッテリーの劣化、可動部分(ハンドル)の破損、防水不十分などを引き続き見ていきたいと思います。
これで屋外使用にも十分耐えうるだけの耐久性を備えているとしたら、意外とこれから有名になるメーカーかも知れません。
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2019/09/25

Coleman ガソリンツーバーナー 414H で半年生活した

キャンプ用バーナーで生活はできるか?


皆さんの台所にあるコンロ、熱源は何をお使いでしょうか?
都市ガス?プロパン?IHかも知れませんね。

我が家はガソリンです。

購入から20年以上経っている

好きな人は好きなガソリン火器。
ガスカートリッジ全盛の今でも好きな人は使ってますね。一部のキャンパーとか、冬山をやる人とか。

実はここ半年ほど上のガソリンバーナー、Colemanの名機414Hで生活していたので、「家でガソリンバーナーを使う」という生活をご紹介します。

危なくないの?


馴染みのない方がガソリンバーナーと聞いて真っ先に考えるのがこれですね。
包み隠さず言ってしまうと、「リスクはある。けど付き合っていける程度。」という感じです。

確かに普段あまり馴染みのない液体燃料を扱うのは避けられないので、給油の際や点火時など、ガスコンロやIHほどお気楽に使うことができないのは事実です。

まさしくチャッカマンで着火

しかし幸いにもColemanのツーバーナー、414Hと413Hはプレヒートが不要。
点火時は点火レバーを上に向けて着火、火が落ち着いてきたらレバーを戻せばそれでOKです。簡単でしょう?

※「プレヒートってなんやねん!」という方は下記の記事をご覧ください。

SOD-372 ストームブレイカー ガソリン使用レビュー

燃料はレギュラーガソリンなので、ガソリンスタンドで携行缶に入れてもらっています。
流石に家の中で燃料タンクへの詰替をしたりするのは危険極まりないと言えますが、玄関先やベランダなど、換気のいい場所でする分には問題ありません。
当然ながら火気は厳禁。ガソリンは非常に便利ですが、灯油などと比べて極めて危険であることを忘れてはいけません。

※注意※
上記の414Hはレギュラーガソリン対応モデル(デュアルフューエルモデル)ですが、国内で通常販売されている413Hはホワイトガソリン専用モデルになります。
ホワイトガソリンモデルにレギュラーガソリン使っても正直どうもない(汚れがたまるので掃除や部品交換が要る)のですが、お気をつけください。

ちなみにおすすめは樹脂製の「ゴリッタ」です。軽い、凹まない、錆びない、と非常に優れた携行缶ですよ。
難点は給油時に「ポリタンクはガソリン給油出来ないんですよ~」と言われることがある点。

実際には国際規格適合品なので給油可能です。



扱いが難しいんじゃないの?


点火直後は炎が立つので注意 この時鍋を載せてるとススまみれになる

これも気になるポイントだと思います。
取り扱いに関しては、上記の通り、慣れてしまえば問題ありません。

青い炎がポツポツと出てきたらOK

唯一ハードルが高いかも知れないのはメンテナンス。
ガソリン、それもレギュラーガスを使っている関係でどうしてもススや汚れの堆積は避けられず、定期的な清掃と部品交換が必要になります。
特にジェネレータ周りはメンテナンスと場合によっては交換が必要になるため、初心者の方には難しいかも知れません。

幸いにもColeman製品は交換パーツの入手性が極めて良い(Amazonで全部買える)上にメンテナンス法がネットに溢れているので気合さえあれば大丈夫。
その気になれば相当長く付き合っていける道具なので、キャンプ好きにはそれがたまらないかも知れませんね。

一度安定すればガスコンロとそう違いはない

じゃ何が良いの?


と、ハードルの低さをアピールしてはみたものの、流石に都市ガスやプロパンガスのコンロと比べて面倒くささがあるのは否定しきれぬ事実。
では一体ガソリンバーナーを使うメリットは何なのでしょうか。ちょっとまとめてみました。

①燃料代が非常に安い
比較対象にもよりますが、光熱費は非常に安くなります。
我が家の場合は1ヶ月で3~4Lほどのガソリンを使うので、調理に使う光熱費は月に500~600円ほどです。
特にプロパンガスと比較するとかなり安くなるかなと思います。

②車と燃料を共有できる
レギュラーガソリン車の場合は車とコンロで燃料を共有できます。
僕の場合は他にもランタンや別のバーナーなど、キャンプ向けの道具はほぼレギュラーガスで揃えているので管理がしやすく、災害時の保険にもなっています。

③インフラ不要
これは②と近いような気もしますが、IHや都市ガスなどと違って公共インフラに全く依存しない熱源であることはメリットです。
停電の影響など受けませんし、使いようによっても暖房にもなります。

大雨などが増えてきてインフラのトラブルも増えてきたこの頃、車との燃料共有と合わせ、備えの一つとして優秀です。

デメリットは?


一方でデメリットは下記

①燃料の購入、補給がめんどくさい
インフラに依存しないのはメリットでもありますが、同時にデメリットにも。
燃料の在庫を切らせば火が使えなくなりますし、無くなったからと言ってCB缶みたいにコンビニで買うことも出来ません。これはちょっと面倒なポイント。

②扱いに慣れが必要
上記のように、慣れてしまえば簡単で危険もない道具ですが、慣れるまでは少しおっかなびっくり扱うことになってしまうかも。
最初は屋外でガソリンのシングルバーナーを使って慣れることをオススメします。

試しに外で使ってみよう



実は思った以上に簡単で便利なガソリン火器。
流石に家で毎日使うのは極端ですが、キャンプや登山で使ってみると意外と便利で頼れる道具です。

最近は取り扱いが超楽な製品も多くありますし、少し値は張りますが試して見る価値ありですよ。
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2019/09/23

南紀串本 サンマジックで一泊二日釣り旅行

釣りの聖地で一泊二日

串本という街をご存知でしょうか?
和歌山県の最南端、本州で最も南にある港町です。



沖合を黒潮が流れていることもあり、カツオのフカセ釣りやカセからの青物狙いなど、非常に釣りがお盛ん。

関西からだと高速が便利で比較的アクセスが良い一級釣り場です。
夏真っ盛りの某日、サンマジックさんにお世話になって一泊二日の五目釣行に行ってきました。

天気は悪いが魚は釣れる



初日は完全フカセでカツオを狙いつつタイラバやジギングでお土産を確保する作戦。
台風が近いこともあって天気はイマイチですが、とりあえず7時位に出船。


五目狙いなのでタックルもかさみます。キャスィングが2本とフカセ用の船竿が1本。ジギングロッドが2本。
フカセ用の竿としてアルファタックルのスフィンクスクロスオーバーを新調しました。

SPHINX CROSSOVER スフィンクスクロスオーバー alphatackle.com

モデルは272、6;4調子のスタンダードな船竿ですが、グラスのワンピースロッドで非常に柔らかくて腰があり使っていて楽しい竿です。
相当粘るので大物狙いのフカセ釣りには丁度いい。

船からの完全フカセは最近始めた釣りで、これはこれで非常に面白いのでまた紹介します。

ちなみに串本でカツオ、キハダ類を狙う基本的なフカセタックルは下記のような感じ。
リールのラインキャパだけ特殊ですが、他はそんなに特殊なタックル不要です。オシアジガーの2000番クラスでも十分行けると思います。

ロッド…大物用の船竿を使う人が多いみたい。僕の師匠はキハダ用のキャスティングロッドに石鯛リール付けて釣ってました。
リール…日本海の完全フカセと違って徐々にラインを送り出すことはないので太い糸がたくさん巻ければOK。僕は石鯛リール使用。
ライン…下巻きにPEラインの4~5号ほどを300m巻いて、その上に50mほどフロロカーボンの10号。


串本のカツオフカセ釣りはおよそ15mほど流した位置で針を止めておくスタイル。カツオが食えばラインがビャーっと走って心臓バクバク。パチンコみたいな釣りですな。
しかしこの日は(というか、今年は)カツオの数が非常に少なく食いも悪い。

しばらく撒き餌をしていると外道のムロアジが寄ってきてしまうので釣りにならない状態でした。
となるとやることもないので、フカセ釣りの針にでかい(30cm弱くらい)ムロアジを付けておもむろに海に放り込んで泳がせると……



ムロアジが暴れたんで、さぁどれどれと竿を持って構えていたら突然のダッシュ、からのこれ。
1mを超えるデコッパチシイラでした。

引きは強烈で、グラスのロッドがバットからブチ曲がってドラグビャービャー。
幸いラインはカツオキハダ用のフロロ10号なので切れる心配はせずにやり取りを楽しめます。

とは言え、魚が走って船の周りを1周したのはこれが初めて。仕立船なので好きなだけ走らせて遊べるのが最高ですね。

その後もシイラの活性はメチャ高く、フカセ釣りでちょっと長めに餌を流すとすごい勢いでシイラがラインを引き出していきます。
同船の釣り仲間はキャスティングで釣って楽しんでいました。

タイラバで見る串本のポテンシャル


とは言っても本命のカツオが絶望的なので、午後は船長イチオシのポイントでタイラバとジギングをやることに。



すると驚き、大型の根魚が入れ食い。
オオモンハタが特に多く、合間にイラやアオハタなどのゲストが混ざります。
そしてアベレージサイズがとにかく大きい。ハタ類はアベレージで40cm弱くらいのサイズ。串本流石ですねぇ。

ちなみに船長のおすすめは「タイラバ早巻き!」これ一点。そして実際早巻きで釣れるのだから流石です。
他の船でやったら「何やっとんねん、早すぎるやろ!」と言われそうな巻きスピードでも食ってきました。

二日目はタイラバ祭り



二日目は幸いにも天候に恵まれて釣日和。
初日同様とりあえずはカツオ狙いのフカセ釣りから始めますが、前日と違ってカツオどころかシイラの気配すらなし。
おまけにムロアジすら食ってこない始末で釣りになりません。

やむを得ず早めにタイラバへシフト。


普段あまりお目にかかれないビッグサイズのイトヨリダイ。
船長いわく「素晴らしく上品な味で、吸い物が最高」


こちらもナイスサイズのオオモンハタ。
この日は爆風で、ドテラ流しで船を流しているとあっという間にタイラバが200mくらい流れてるような、そんな日でした。
それでも早巻きでガンガン食ってくるので、釣り人のイメージしてるスピード感と魚のそれは相当違うものですね。


最後に最大サイズのアオハタ。43cmくらいでしょうか。
40cm超えると迫力ありますね。マハタなんかはもっともっと大きくなると言いますし、南の海で一度釣ってみたい。


最終的には夢のクーラー満タン。
かなりリリースもしてこの数だったので、流石串本というだけはあります。

その後はささっと片付けして名物のかつお茶漬け食べて帰路につきました。
このカツオ茶漬け、写真撮り忘れてしまったのですが、味噌味のタレが非常に美味く、リピート確定の味でした。

串本、都市圏から距離こそ少しあるものの、足を伸ばすだけの価値がある魚種魚影でした。
帰りのメシも美味しいし、ぜひ一度行ってみてください。
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2019/09/21

初秋の九頭竜で鮎釣り入門

日本有数の大物狙いの川で


随分とご無沙汰しておりましたが、お陰様で魚釣ったり自転車乗ったりと楽しく遊んでおりました。


今回紹介するのは今シーズンから始めた鮎の友釣り。
オトリ鮎を使って野鮎をかける、伝統釣法です。
夏に車で走っていると、長い竿を出した鮎釣り師が居るのをたまに見かけることがありましたが、まさか自分で始めることになろうとは。

場所は九頭竜川の勝山地区。
ダウンヒルに行く道すがら、いつも知らずに通り過ぎておりました。
実は鮎師に言わせると大物釣りのメッカらしいです。


9月の頭、まずはオトリ屋さんでオトリ鮎と入漁券を購入します。お世話になったのは石田おとり店さん。師匠のイチオシ。
ちなみに鮎は天然物が600円で養殖物が500円でした。入漁券は一日券で3000円。
道具はほとんど借り物なので、実質必要なのは1回の釣行で4000円くらいです。船に乗るのと比べたらリーズナブルですねぇ。

涼しげに楽しむ夏の風物詩



川によって色々ですが、九頭竜川ではほとんどの人が川に膝くらいまで浸かって釣りをすることが多いみたいです。
暑い夏に川に浸かって涼みつつ、周りの景色を眺めつつ釣りが出来るなんて最高!
これまでしてきた釣りではあまり水に立ち込んで釣るような事はしなかったので、これだけでもちょっと新鮮です。

クソ暑い磯でひたすらメタルジグを投げていた去年の夏にはもう戻れません……。


まだ数日しかしていない鮎釣りですが、どうも「ポイントを釣る」というタイプの釣りみたいです。
ジギングなんかだと基本的にポイントは船長任せ、棚は釣り人が決められますが、自分で魚のいる場所を意識して釣るということはあまりありません。(いや、上手い人はあるのかも知れないけど……)

その点鮎釣りは釣る川、上流?下流?、瀬で釣る?トロで釣る?どの石の周りを釣る?というところまで、全てを釣り人が決められます。
そこが面白くもあり、難しくもあり。僕はまだ川選びや大まかなポイントは師匠頼みなので、来期は「川読み」を身に着けたいですね。


来年は年券買って通ってみようと思います。
道具のハードルは少し高いですが、やってみると奥深くて面白い釣りでした。皆さんも是非。
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2019/05/27

越前海岸沖でイカメタルに挑戦

イカメタルとは


鮮やかな小型軽量ルアーでイカが釣れちゃう
先日、お馴染みの釣りクラブで令和初の船釣りに行ってきました。ターゲットはイカ。

昔ながらのイカ釣りと言えば3mくらいの船竿に電動リール、スッテと呼ばれるイカ用ルアー(と言うか漁具)を5個も10個も付けてやるのんびりしたもの。
初船釣りの際に挑戦したものの、電動リールでひたすらゆっくり巻き上げて落とすのを繰り返すという作業めいた内容でげんなり。
実はそれ以来イカ釣りにあまり興味を感じなくなってきたのでありました。

しかし最近「イカメタル」と言うゲーム性の高いルアー釣りがあると知り、ついでに安く道具が手に入った事もあって初挑戦してきました。
イカメタルという釣法については解説されているサイトやブログが山程あるので検索してみてください。

今回は半夜釣りというスタイル。
出船が15時~16時くらいで、帰港は深夜23時ごろ。
日の出ているうちは漁礁周りに付けて胴突き仕掛けや天秤フカセで魚を狙い、夕方にイカのポイントへ移動してイカ釣り。というのが定番のパターンです。
前半の魚五目用に2.4mの船竿タックル(シマノのホリデーマリン、超安い入門竿ですがエサ釣りは頻度も少ないので十分です)、
後半のイカメタル用にメジャクラのスカイロード(廃盤で7000円くらいになっていたモノを衝動買い)、リールはツインパワーXDのC3000XD。

明らかにイカを釣る気ない道具立てですが…
おまけでスロージギングタックルも持っていきましたが、こちらは今回ほとんど使わず。
以前同じ船でジギングをしていて事故的に真鯛が釣れたので、柳の下のどじょうを狙った形。故事通り釣れなかった。)

意外と釣れるし意外と楽しい


思った以上に釣れちゃった
正直なところ、イカ釣りってあまり興味なかったんですよね。青物みたくバカみたいに引くわけでもなし、根魚みたいに高級なわけでもなし。
ところがどっこい、いざやってみると想像以上にゲーム性が高くて病みつきになってしまいました。

どれくらい病みつきかって、来月すでに2回イカメタルに行く予定が入っている程度には病みつきです。

以下が初挑戦の感想

イカメタルのここが好き!
・イカがめっちゃあたってくる
・かけなきゃ獲れない
・仕掛けが弱いから引きが楽しい
・釣りたてのイカが美味い

イカメタルのここが嫌い!
・イカしか釣れない

釣りにも色々あって、それぞれ魅力がありますが、イカメタルの魅力はなんと言っても「あわせてかけるゲーム性」これに尽きました。
イカは結構群れているみたいで、良い時間帯になると結構な頻度であたりがあります。

あたりの出かたは「竿先が戻る」「軽く引き込まれる」「フォールが止まる」など色々。
合わせはとにかく即合わせで、うまくキマるとイカの重みが竿全体にグッと乗ってくるってわけです。

青物ジギングなんかは釣れると信じてひたすらしゃくり、1日に数回チャンスがある。という感じですがイカメタルはその対極。
チャンスは無限にあって、いかにしてあたりを引き出して無駄なくかけていくかをひたすら追求できます。
雰囲気としては筏でやるかかり釣りに近い感じでした。あわせてかけるのが好きな人にはたまらん釣りでしょう。

一方で弱点になるとは釣り目の少なさ。
イカ専用ルアーなので基本的にはイカしか釣れません。
「青物狙ってたらヒラメ釣れちゃった」とか、「真鯛狙ってたけどルアーの回収中にブリ釣れちゃった」とかよくあるジギングと比べると少し物足りないですね。

実はそのへんを克服する方法もあるのでまた今度ご紹介したいと思います。

小手先の工夫が釣果を左右する


釣座が空いていれば試してみてほしい

これもまたイカメタルの面白いところですが、ちょっとした工夫で周りと差をつけることが簡単に出来ます。
スッテやドロッパーの色、大きさ、形はもちろん、釣り方に関してもそう。
例えば今回、21時を回ってあたりが少し遠のいてしまったタイミングで、
上の写真のように船べりギリギリのところにスッテを落としてみると露骨に反応が良くなり数が伸びました。

集魚灯の影になっている部分にイカが溜まっているのか、もしくは暗いところの方が警戒心が薄れるのか。
どういう理由かはわかりませんが、こういうちょっとしたことが釣果につながると単調になりにくくて非常に楽しいですよね。

次回はスッテやドロッパーの種類を増やして反応を見ながら、誘いの引き出しを増やしてみようと思います。

おまけ:越前海岸沖の釣果情報


ゲストと呼ぶには高級すぎるゲスト

前半の魚五目ではウマヅラハギ、アジ、レンコダイ、チダイ、アマダイ、チカメキントキなどが釣れていました。
泥砂地での釣りが多く、半ば事故的にアマダイが釣れたのは非常に嬉しい釣果。

潮が動いている日は完全フカセで大型の真鯛が上がっているようですが、この日は残念ながらフカセは出来ず。

後半のイカメタルは日ムラがあるものの、まだ爆釣という感じではないようです。
船中平均で数杯~10杯程度がアベレージの模様。電動スッテよりはイカメタルで手返し良く探ったほうが良さそうでした。

ただ棚は結構ばらついているようで、ぼくはずっと浅棚(10~30m程度)を狙っていましたが、周りの人は50m前後や90m付近(ほぼボトム)を攻めていたようです。

船にもよると思いますが、ポイントの水深は90~100m前後。
スッテの号数は10号~12号で十分でした。ただ敦賀の方の船宿では20号を中心に使っていたりするようなので、この辺も船次第ですね。
当たりカラーはこの日は圧倒的に「ピンク」。これは複数の同船者が同じこと言っていたのでおおよそ正しいかなと。
スッテとドロッパーでのヒット率はほぼトントン。気持ちドロッパー(今回は2号のエギ)の方がよく釣れていたかもしれません。

釣れたのは胴長15cmくらいのマイカ(ケンサキイカ)と胴長20cmを超えるくらいのスルメイカ。
数としてはスルメが大半で、今回全部で18杯釣れたうちの12杯くらいはスルメイカでした。

またサビキで15cm~20cmくらいのアジが良く釣れているようだったので、お土産確保の心配は無用みたいです。
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